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ハッファデイ! グアム・デデド特派員のりひゃんです。
グアム政府より、多くの島民が反発するコロナ感染予防対策が発表され波紋が広がっています。
【2021年8月24日】に発表された感染者数は、下記のとおりです。
新規感染者 126名
感染者数 合計9612名
死亡者 145名
回復者 8661名
現在感染中患者 806名
入院中患者 27名(そのうちICUは6名)
Covidエリアリスクスコア 18.2
ワクチン接種(1回目)9万8246名
ワクチン接種(2回目)10万7145名(12歳以上含む)
公立学校感染者数 44名
私立学校感染者数 7名
グアム政府公式Instagramより→コチラ
Kuamnews公式Instagramより→コチラ
■ワクチン未接種者はレストランへの入店規制
先週金曜日に、ワクチンを完全接種(2回)していない島民は、"月曜日からレストランやフィットネスジム、映画館など、政府が指定した施設に入れなくなる"というニュースが飛び込んできました。
学校や観光業など、徐々に動き始めていたグアムでしたが"人が動くとウイルスも動く"ということなのでしょうか……感染が拡大しています。昨日のデータを見てもわかりますが、新規感染者はもちろん、入院患者もかなり増えています。
そこで政府が打ち出した感染対策は、「ワクチン未接種者は該当施設への入店規制を行う」というものでした。
※該当施設:レストラン、バー、クラブ、映画館、フードコート、フィットネスジム、スタジオ、ボーリング場、スポーツイベント、コンサートボートクルーズなど
ワクチン接種者は入店時にワクチンカードを見せ、いわば"入店・入館パスポート"のように使用するとのこと。この対策に、多くの島民が疑問を持ちました。
■従業員に対するワクチン接種の強要とも取れる
ワクチンに対する考え方は賛否両論ありますが、筆者は(打つか打たないかは個人の自由)という考えです。必要があるなら打つ、ないなら打たない。
最新ニュースではファイザー製ワクチンが正式に承認されたとのことですが、それでもインフルエンザワクチンを打つ、打たないを個人の意思で決められるのと同じように、コロナワクチンを打たなければ生活しにくくなる環境を作ってはならないと感じます。
今回の発表。当初は該当する施設で働く従業員に対し約1ヵ月間の猶予を与え、その間にワクチンを完全接種するよう問いかけていました。
(もし接種するのを拒否したら……?)期日を過ぎた時点で、職場である施設には入れなくなるというものでした。9月で失業保険制度がなくなるタイミングだったこともあり、このような政策によって、職を失わなければならないのか?と、反発の声が多数上がっていました。
■島民からの反発を受けて規制内容を変更
グアムの著名人もこの政策に対しSNSなどで疑問を唱え、街頭ではデモも行われました。こうした島民の声を受け、グアム政府は規制内容を若干変更しました。
変更内容、規制内容詳細は下記の通り
・ワクチン1回目の接種を完了していれば該当施設に入店可
・従業員は毎週1回陰性証明を提出することで引き続き働くことができる
・12歳以下の子供は対象外
・ワクチン証明を提出しない場合は、屋内・屋外問わず飲食不可(テイクアウトオーダーおよび受取り、支払いのみ可能)
・9月6日より有効
島民の気持ちを尊重し、規制内容をスパッと修正したことには好感を持てましたが、発表が金曜日の夕方頃だったことや(9月6日に本格始動という猶予があったとはいえ)週明け月曜には施行、規制内容自体もとても一方的で、筆者も疑問を持ったうちのひとりです。
(グアムはこれからどうなっていくんだろう……)そんな不安が大きくなったニュースでした。