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紅葉で有名な永源寺。
そこから国道421号を三重県の県境を目指して進むと、「奥永源寺」と呼ばれるエリアに入ります。
鈴鹿山脈に源流をもつ愛知川(えちがわ)に沿って広がる東近江市。奥永源寺はその最も上流部にあり、「宇治は茶処、茶は政所」と茶摘み歌にも歌われた政所(まんどころ)や、ロクロを使った木工職人「木地師(きじし)」の発祥の地と呼ばれる蛭谷や君ヶ畑などの集落が存在します。
そんな愛知川の源流の流れに茶屋川があり、電力会社が設置している吊橋があるのです。
県境にある石榑トンネルの500mほど手前にある旧道から入り、橋を一本渡って林道へと入っていきます。
橋から100mほどのところにこの看板が現れます。
階段をしばし進むと……
吊橋が現れました。
店員は4名と書いてあるので、大勢で渡れるようなものではありません。
幅は人ひとりが渡れるくらいしかありませんし、けっこう揺れますよ。
別の場所から撮影してみました。ひと目につかない場所に、ひっそりとたたずむ吊橋です。この日も当然ながら私たち以外誰もいません。
吊橋の下には透き通った清流が流れ、周囲には静寂が広がっています。
さらに奥に行くと、もう1本吊橋がありました。
こちらは最初の橋よりもさらに長い吊橋ですね。先程の橋は茶屋川の支流にありましたが、こちらは茶屋川を跨ぐ形で架けられています。
橋の下には清らかな流れと、木々の緑。あとは木々の上に青い空が広がっていました。
楓の木もいくつか見られたので、きっと秋が深まるころにはとてもすばらしい景色が見られることでしょう。
奥永源寺エリアの入口には道の駅「永源寺渓流の里」があります。
道の駅では、政所のお茶や、木地師の里の木工製品など奥永源寺ならではの魅力的なおみやげを手に入れることができます。
また敷地内にある「魚幸商店」では、おいしいピザも食べられます!
もちろん渓流の幸、イワナやアマゴといった川魚料理を提供するお店も多くありますよ。
この秋、奥永源寺に癒やされに来てみては?
東近江市観光協会では、11月6日にこの奥永源寺の秘密を知ることができるサイクリングツアー「ガイドとまわるぐるっと東近江サイクリングツアー秋色の原風景・木地師と政所茶のふるさとへ」が開催されます。
坂道でもラクラクのEバイクをレンタルして、少人数の旅が楽しめますよ。
今回紹介した茨川の吊橋もルートに入っているので、ぜひご参加くださいね。