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町はクリスマスのムード一色となってきました。
前回より、ローマのクリスマスイルミネーションの様子をお届けしています。昨年は、クリスマス直前にロックダウンに入ってしまったため、クリスマスを外で楽しむなどという余裕はまったくなく、道に出たらそれこそ鞭で打たれそうでしたが、今年2021年は、昨年のクリスマスイルミネーションの分も町はきらびやかに輝きを放っています。ローマで、クリスマスのイルミネーションでおさえたい場所は数ヵ所あります。今回は、ヴェネツィア広場のクリスマスツリーです。
(前回)2021年12月7日号【特集】ローマのクリスマスイルミネーション スペイン階段の周辺編 https://tokuhain.arukikata.co.jp/rome/2021/12/post_488.html
↑ ヴェネツィア広場のクリスマスツリーです。今年は、パープル系の色で統一され、きらきらと美しく輝いています。クリスマスツリーの点灯式は、新しいローマ市長により12月8日に行われました。筆者が撮影したのは、翌日9日の夕方です。ツリーの高さは、23m、木の幹の太さは30cm近くあります。枝は、800個のボールで装飾されています。モミの木は、北イタリアのコモ湖近くから来ました。右奥に見えているのは、ローマでは入れ歯やウェディングケーキなどとも陰口を叩かれる、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂です。
↑ こちらは、点灯式の前日の12月7日の夜に撮影したものです。クリスマスツリーは、まだイルミネーションが光っていませんので、つけられている800個のボールの様子がよくわかります。
↑ ツリーが点灯するとこのようになります。怖ろしいほどびっしりと光っています。
↑ ヴェネツィア広場のクリスマスツリーの装飾は、毎年異なります。いくつか過去の例を紹介します。こちらは、2014年のクリスマスの時のものです。ツリーの一番上のところには流れ星が飾られています。全体的に、金色と銀色の光を放つエレガントなカラーのイルミネーションです。
↑ こちらは、2016年のクリスマスの時のクリスマスツリーです。ツリーの上のところには、大きなお星さまがつけられ、ツリー全体にはモールのようなものが飾られています。またほかの年とは違うデザインになっています。
↑ 2019年の12月のクリスマスツリーです。この時は、金色と赤色を基調とした装飾で、横にはプレゼピオ(キリスト降誕の場面を人形で表現した模型)も置かれていました。新型コロナウイルス感染症がイタリアで発見されるわずか1ヵ月半前の様子です。この後、世界は変わりました。
↑ 今年は、クリスマスツリーの前で記念撮影ができるように、危なくないように車道とを隔てる柵が造られています。柵の内側を歩いて見学ができます。
↑ この2021年の目新しさは、国連国際機関が目標に掲げている"持続可能な開発目標"を象徴する17の巨大なプレゼント型のメッセージがツリーの下に置かれていることです。遠目で見ると何の装飾なのかよくわかりませんでしたが、かわいいプレゼントの箱でした。
↑ ヴェネツィア広場とポポロ広場を結ぶ目抜き通り、コルソ通りのイルミネーションです。延々と続く黄金の川が圧巻です。今年は、ローマ市、ACEA(電力・水道会社)にFAO(国連食糧農業機関)がスポンサーとして協力しているのが見えます。写真の奥の突き当りにポポロ広場があります。
↑ いつまでも見ていられる美しいクリスマスツリーです。
今回は、ローマ観光をする際には必ず目にする大きなヴェネツィア広場のクリスマスツリーのイルミネーションをお届けしました。今年は、きらきらと煌めきを放つカラフルな美しいデコレーションでした。職人さんに筆者のうちのドアもお願いしたいくらいです。次回は、また違うローマのすてきなクリスマスのイルミネーションのスポットを紹介します!