キーワードで検索
皆さん、こんにちは!
イタリアに何年も住んでいるといろいろなことが起きるのですが、今日は不思議なお話をひとつ。ローマは紀元前からの歴史のある町で、非常に古い建物が多く、何か出てきそうといえばそうなのですが、実際に不思議な体験をした人の話も聞いたりします。
ローマの旅行会社の主催するツアーのなかには、亡霊が出るといわれるミステリースポットを巡るようなものまであります。また、私個人のTwitterのフォロワーさんからも、ローマのホテルで体験した怖いお話を聞くことがあります。「〇〇ホテルに泊まったところ、金縛りにあい〇〇を見てしまいました。2晩続けて体験したため、幽霊だと思うのですが、ローマ在住でこのようなお話は聞いたことはありますか?」と質問を受けたこともあります。
↑古い建物の多いローマ旧市街の町並み。
それでは、本題の"ゾッとする話"を始めたいと思います。
昔、日本語を教えて欲しいというイタリア人の女性(以後Aさん)がいました。
しかし話を聞くと、彼女の住む家で心霊現象が多発しているといいます。
そんなことを聞いたので、日本語レッスンは家で行わず近所のバールなどで行っていました。
冬になり、隙間風のあるバールでのレッスンは少し辛くなってしまいました。
Aさんは「大丈夫な人は大丈夫」いっており、筆者は特に霊に敏感なタイプでもなかったため、家でのレッスンに切り替えたのですが…。
玄関辺りですでに違和感というか、独特な雰囲気がしました。
Aさんによると、家のなかではポルターガイストのような現象が起こるのだそう。
「足音がしたり、物が落ちたり動きます。とても怖いです」といっています。
もちろん不動産屋さんも知っているとのことでした。
みんな知っているとはすごいなと思いながら、彼女とどの部屋でレッスンをするか相談していた時、
ふいに一番奥の部屋を覗いたのですが、直感的にその部屋に入ってはいけないと感じたため、
「ここで勉強するのはやめましょう!」とすぐに彼女にいいました。
最終的に落ち着いたのが、テーブルの置かれた小さな明るい台所でした。
そこでレッスンを開始しましたが、20分程すると頭上からパチパチと音が聞こえてきました。電気系統の異常かと思い、1時間くらいは無視していたのですが、音がどんどん大きくなっているように感じたため
Aさんに「この音はなんですか?」と聞いたところ、「ラップ音がすごくて…」と彼女が答えると同時に台所の電気が消えたのです。
筆者は"これがテレビなどで聞くラップ音というものか~!"と少し感動していたのですが、
突然電気が消えるという不可思議な現象を目の当たりにして、ここでやっと怖くなり、もうトイレに行って帰ろうと思いました。
トイレは素敵な内装だったのですが、先ほどの体験もあり、トイレを使用する気が起きません。何となく嫌な感じがしたので、そのままAさんの家を出て近所のバールのトイレに行きました。
Aさんの家に何があるのかは分かりませんが、記憶に残る不気味なおうちでした。
Aさんいわく、部屋の扉が勝手に開閉したりテレビが点いたりすることもあるようです。
1度や2度ならばドアの開閉は風か動物か何かだろうと思えますし、テレビが点くのもテレビの誤作動かなと納得できますが、ずっと続いているというのはやはり少し変です。
それから少し経ってAさんに家の様子を聞いたところ、賃貸にしてもすぐに住人が出て行ってしまうため、
大家さんが語学学校と提携して、イタリア語を学ぶ外国人に貸すようにしたと聞きました。
もしそこに住んでいる幽霊がイタリア人の場合、相手が外国人なら少し気を遣って出ないようにするかな?
と思ってみましたが、その後のお話を聞いていないため、実際はどうなのかは分かりません。
イタリア人のお化けは、おしゃべりで面白くてコミュニケーション能力に長けている感じもしますが、どうなのでしょうか。
今日は筆者が実際に体験した怖いお話でした。
それでは、また次回のブログでお会いしましょう!