【特集】ローマのクリスマスイルミネーション 個人のお店編

先月より、ローマのクリスマスイルミネーションの様子をお届けしています。

昨年はクリスマス直前にロックダウンに入ってしまったため、クリスマスを外で楽しむなどという余裕は全くなく、道に出たらそれこそ鞭で打たれそうでしたが、2021年のクリスマスは、昨年のクリスマスイルミネーションの分も町はきらびやかに輝きを放っています。ローマで、クリスマスのイルミネーションでおさえたい場所は数ヵ所あります。今回は、個人の商店などで見られるイルミネーションをお届け致します。

前回までの記事：

2021年12月13日号【特集】ローマのクリスマスイルミネーション ヴェネツィア広場編 https://tokuhain.arukikata.co.jp/rome/2021/12/post_490.html

2021年12月7日号【特集】ローマのクリスマスイルミネーション スペイン階段の周辺編 https://tokuhain.arukikata.co.jp/rome/2021/12/post_488.html

↑ こちらは、ローマのテルミニ駅の近くにあるバールのクリスマスの装飾です。石の壁に、電飾されたお星さまや玉などがかわいらしく付けられています。寒く凍える夜に通りを照らす美しい灯となっています。

↑ 続いて、スペイン階段の近くにあるフランスの高級ブランド「エルメス」の入口の飾り付けです。入口正面には、エルメスのシンボルマークの馬が円のなかに入り光り輝いています。

↑ スペイン階段の前にあるシャネル（CHANEL）のお店です。エレガントなお星さまの装飾がすてきです。それぞれのお店が、自発的にクリスマスの装飾をしています。一軒一軒が小規模なものであっても、商店街を遠くから見ると光り輝き圧巻です。

↑ 続いて、トリト―ネ通りのリナシェンテ（Rinascente）というお店のクリスマスのイルミネーションの様子です。トリトーネ通りは、バルベリーニ広場とコルソ通りを結ぶ大きな通りです。リナシェンテは、日本でいうとデパートのようなお店で、2017年10月に11年かけた建設が終了し、華々しくオープンしました。こちらのリナシェンテのトリトーネ店には、650人の従業員が働いています。コロッセオをイメージして造られた店内は、豪華さ溢れるお店となっています。ここから徒歩5分のところにトレヴィの泉があります。

建物の表面に川のように長い電飾がかけられています。建物全体をライトアップするお色も数秒ごとに変わります。

↑ 今度は青色に変わりました！

↑ リナシェンテの出口には、1836年から営業のナポリのプレゼピオ職人のお店「ボッテガ・フェリーニョ」の工房が製作した二体のお人形が置かれていました。プレゼピオとは、イタリアでは伝統的にクリスマスの時期に飾られるキリスト降誕の場面を人形で表現した模型です。

↑ こちらの男性は"プルチネッラ"と呼ばれるお人形です。プルチネッラは、高い鼻と白い服、黒いマスクを付ける道化師です。イタリアの風刺劇「コメディア・デラルテ」に登場するキャラクターです。筆者は、てっきりお店の入口にまた仮装か何かをした人が二人立っているのかと思いましたが、近寄って見たらお人形でした。仮装した人が普通に歩いていてもおかしくない街、それはローマです。

↑ こちらは、スペイン階段へ続く道です。写真左側に見えるように、それぞれの商店がクリスマスの飾り付けをしています。

↑ スペイン広場の近くのサンタンドレア・デッレ・フラッテ教会（Sant'Andrea delle Fratte）の前にもクリスマスツリーが出ていました。ツリーの素朴な優しさが、石造りの古い建物と調和していて心が和みました。こちらの教会には、ローマの聖天使城（サンタンジェロ橋）の前にある聖天使橋の欄干に立つ天使像のうち、ベルニーニが時の法王に依頼されて彫った二体のオリジナル天使像が保存されています。

↑ こちらは、ヴェネツィア広場とポポロ広場を結ぶコルソ通りにあるショッピングモールガッレリア・アルベルト・ソルディ（ガッレリア・コロンナ）です。様々なお店がひしめき合うショッピングができる建物の中には、毎年異なったクリスマスの装飾が行われます。

↑ 最後に、イタリアの軍隊の施設のお庭のクリスマスツリーです。

ミリタリー施設で関係者以外の立ち入り禁止のため、普通の人は入れませんが、いつも道路からは、クリスマスツリーが頭だけちょこんとかわいらしく見せています。赤、白、緑と、イタリアの国旗の色の装飾がされています。

今年の冬には、また2021年とは違ったクリスマスの飾り付けをお届け致します！