キーワードで検索
2月は寒い日が続きましたが、雨水も過ぎ、暦の上では春となりました。
東京でも民家の軒先で梅が可憐に咲く姿を目にするようになり、少しずつ春の訪れを実感します。
梅は桜ほど注目はされませんが、春を知らせるすてきな花ですよね。
東京にも梅の名所がいくつかありますが、先日そのうちのひとつ、湯島天神を訪れてきました。
上野恩賜公園やアメ横といった観光名所からも近く、東京の歴史と文化を体感するのにとてもおすすめのスポットです。
江戸の三大天神のひとつ「湯島天満宮(湯島天神)」
菅原道真公をお祀りする天満宮は、全国各地にありますが、東京の代表的な天満宮といえば湯島天満宮(湯島天神)が挙げられます。
雄略天皇2年創建と伝えられ、徳川家康が江戸城に入ってからは、徳川家をはじめ、多くの学者・文化人から厚い崇敬を受けてきました。そうした背景もあり、湯島周辺は文教の中心として発展しました。大学や教育機関が多いのもそうした土地柄からなのでしょう。
今でも学問の神様として広く知られ、毎年多くの受験生が合格祈願に訪れます。
いつ来てもすごい量の絵馬がかかっています。
また、湯島天神は歴史や文化にまつわるエピソードや見どころがとても豊富。
「江戸の三富」や泉鏡花の筆塚、王貞治氏の記念碑などなど。
とにかく多様なので、こういった豆知識の好きな方はぜひチェックしてみてください。
2022年梅まつりの様子
梅の名所として知られる湯島天神では、毎年2月上旬から3月上旬にかけて梅まつりが開催され、大いににぎわいます。
2022年は、新型コロナウイルス対策のため催事の内容に一部変更や省略はあるものの、開催はされていました。
今回筆者はJR御徒町駅から向かいましたが、湯島天神には最寄りの地下鉄駅が4つほどあり、とてもアクセスのいい神社です。
東西南北に入口があり、こちらは本殿裏手の夫婦坂。
盆栽の梅は満開。とてもいい香りが漂っていました。
南側の銅鳥居から入るとすぐに出店が並び、お祭り感満載。本殿の正面へつながるので、参拝の列にもすぐ並ぶことができます。
このほか地元の商店街からの出店や、猿回し、東大まんが部による似顔絵コーナーなど、さまざまなお楽しみスポットがあります。
白梅が有名な梅園。見頃はこれから!
境内にはいたるところに梅がありますが、本殿の南西側には梅園があります。
梅園には、梅を愛でに来られた方がたくさん。
小さいながらも美しく立派な日本庭園です。
湯島天神の梅園には300本ほどの梅が植えられていますが、その8割が白梅。
湯島は、白梅の名所なのです。
2022年2月23日時点で、梅の咲き具合は全体の2〜3割ほど。
早咲きの梅が見頃を迎えていました。抜けるような青空に梅の花が美しく映ります。
今年は寒かったので開花が遅めのようですが、今週末の陽気で一気に見頃を迎えそうです。
会期の最後まで楽しめそうですね。
■湯島天満宮(湯島天神)
・住所: 東京都文京区湯島3-30-1
・アクセス: 東京メトロ湯島駅(千代田線)徒歩約2分、上野広小路駅(銀座線)徒歩約5分、本郷3丁目駅(丸の内線)徒歩約10分、JR御徒町駅徒歩約8分、都営地下鉄上野御徒町駅(大江戸線)徒歩約5分
■湯島天神梅まつり 2022年2月8日~2022年3月8日
帰りは老舗和菓子屋「つる瀬」へ
梅まつりのあとは、近くにある和菓子屋「つる瀬」さんへ。
湯島天神へ行く途中から長い列を見かけ、とても気になり、帰りに立ち寄ってみました。
昭和5年創業とのことで、長く人々に愛される老舗和菓子屋です。隣には甘味喫茶が併設されています。
こちらの看板商品は豆大福のようですが、他にも湯島の梅にちなんだ和菓子や「むすび梅」というおむすび、あんみつや炊き立てのお赤飯など、どれもこれもおいしそうで目移りしてしまいます。
こちらは湯島の白梅にちなんだ、「ふく梅」という梅の和菓子。
上に塩気のよく利いた小梅がのっていて、あんの甘さとのバランスが絶妙です。
湯島天神の境内にも出店されていたので、ぜひ梅まつりにお越しの際は立ち寄ってみてください。
■つる瀬 湯島本店
・住所: 文京区湯島3-35-8
・URL: http://www.tsuruse.jp/