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前回お伝えしたクアラルンプール郊外の町ジェンジャロム(Jenjarom)のカフェから車で7分。
町の中心部にあるのが佛光山東禅寺(Fo Guang Shan Malaysia Dong Zen Temple)です。
元々は裕福な中華系の女性が寺を建立するために自身の持つ土地を寄贈したことから始まりました。その後敷地は拡張され、1995年に開山。現在は約10.5ヘクタール(表記は26エーカー。ちなみに東京ドーム2.26個分なのだそうです)の広さを誇ります。
ところで驚いたのが拝観前の厳格なコロナ対策です。
というのも、拝観の前に簡易検査キットを渡されて、その場で陰性を証明。その画像をスマホで撮影して保存します。
その後、メインゲート前で全身を消毒液のミストで洗浄するブースに入ってからとなります。
さらにサニタイザースプレーやフェイスシールドを無料配布していました。
コロナ前は年間20万人ほど来訪者があったそうですが、マレーシアの国境も再開したばかりでまだ海外からの旅行者はほとんどないそうです。
まずはルンビニ・ガーデン(Lumbini Garden)へ。
釈迦の生誕地とされるネパールのルンビニ村をイメージしているのだそうです。
緑あふれ、季節の花が植栽され、園内にしつらえた岩山からは滝が流れ、桃源郷のようなイメージの庭となっています。
こちらはランタン広場(Main Theme Lantern Plaza)。チャイニーズニューイヤーには光のディスプレイのメイン会場となり、夜にライトアップされると幻想的な空間になります。
今年の干支でメインのオブジェである寅が残されていました。
その前には33体の観音像が並ぶ通り(33 Avalokitesvara Bodhissattva Street)。こちらも同じくチャイニーズニューイヤー には鳥居にさまざまなデコレーションが飾られます。
その奥にはナーサリー(育苗園)が。実際に幼児向けスクールのナーサリー(保育所)もありました。
花だけではなく果物や野菜なども栽培されていて、精進料理として寺院内で消費されています。
参拝客は少ないと思っていたのですが、メイン大仏殿には人が多く、お線香をお供えしたり禅僧の方と話している訪問者もいました。他に講堂などもあるのですが、こちらはは一般拝観の私たちは入れません。
枯山水の庭もしつられてあります。
どこか日本の禅寺のようでもありますね。
「中国で発祥した枯山水は日本に伝わり進化発展し、日本庭園として有名になりました」と説明がされています。
一番目を引くスポットがこちらの「宝船」。
カラフルで大きく映えることもあり、ここはフォトスポットとなっています。
フォトスポットといえば、ルンビニ・ガーデン(Lumbini Garden)にも。
寺院内を歩いていると、映えを意識した場所がところどころあります。
ストイックな中にもどこかのんびりとのどかな雰囲気があり、ゆっくりと散策できました。
マスクはまだ必須ですが規制が緩和された部分もあるので、気持ちの面も大きいかもしれません。
佛光山東禅寺(Fo Guang Shan Malaysia Dong Zen Temple)を訪れるベストタイミングはチャイニーズニューイヤーです。その年の干支を始め、広大な敷地の中にさまざまな光のオブジェがディスプレイされることで知られ、毎年話題となっています。
機会がありましたら、ぜひ一度訪れてみてくださいね。
【データ】
佛光山東禅寺(Fo Guang Shan Malaysia Dong Zen Temple)
住所:PT 2297, Jalan Sungai Buaya, Kampung Jenjarom, 42600 Jenjarom, Selangor
営業時間:10:00〜21:00
(撮影by逗子マリナ)
※写真の無断転載禁止