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プラハから西に向かうこと約2時間、広い敷地に数種類の動物がでのびのびと暮らす農場、ファルマ ナデイェ「Farma Naděje」に到着します。
「Naděje」とは、チェコ語で「希望」。家畜として搾取される動物と、ペットとして可愛がられる動物。どちらも同じように愛や喜び、苦しみを経験していること。そして、人々が動物たちを搾取することなく、動物性食品なしで健康で幸せな生活を送ることができることを、Farma Nadějeは伝えています。
■Farma Nadějeの動物たち
Farma Nadějeでは、様々な事情を抱えた動物たちが暮らしています。屠殺場へ送られる寸前だった小ヤギ。繁殖目的で購入されたはずが、失敗したために、食肉処理場に売られることになっていたブタ。工事現場の片隅で育ち、危険な目に遭っていた小猫。劣悪な環境で飼育されている動物の保護活動を行い、現在では約80匹の保護動物(子羊、羊、ヤギの子供、子豚、ウサギ、鶏、雄鶏、猫、牛、ロバなど)が暮らしています。もちろん、新しい動物たちの受け入れも継続して行っています。
■ボランティアの受け入れ
Farma Nadějeでは、毎月最後の週末にボランティアを受け入れるイベントを開催しています。国内外から集まった人々と共に、動物の世話や、施設の整備などをします。イベントは1泊2日の日程ですが、1週間や1ヶ月くらいここで生活をする人もいるようです。長期間でのボランティアも受け入れているようなので、興味のある方はぜひ気軽にコンタクトしてみて下さい。
■ボランティアの内容
牧場の中を整備する作業が、それぞれに割り当てられます。動物の生活スペースに池を作ったり、農場に野菜を植えたり、"ティピ" という大きなテントを建てたり、といった内容がありました。
もちろん、作業の間には動物と触れ合うこともできます。牧場では、数種類の動物が同じ空間にいても喧嘩をすることなく、リラックスして暮らしています。鹿に体を擦り付けて甘えている猫や、追いかけっこをするウリ坊の猪たちなど、動物同士がとても仲良しで平和な様子に驚きました。また、動物たちは私たち人に対してもフレンドリーで、撫でて欲しそうに寄ってきます。
夕食は建てたばかりのティピの中で、焚き火を囲みながらヴィーガン食をいただきました。ちなみに、Farma Nadějeで提供される食事は、すべて動物性食品を使用しないヴィーガン食です。
■感想
Farma Nadějeでの経験は動物たちの権利について考えたり、自分の食生活を見直す良いきっかけとなりました。フレンドリーに接してくれた動物たちは、私たちが普段大切にしているペットと何ら変わりはありませんでした。実際に動物と触れ合うことで、そのような実感を得られたことは、大きな気づきとなりました。
「興味はあるけど直ぐにはボランティアに参加できない」という方は、募金でこのファームを支援することができます。サイト内のこちらのページでは、募金金額と支出内容を全て確認できる透明性を持って事業が行われています。
https://ib.fio.cz/ib/transparent?a=2300769996
今回の記事を見て動物たちの権利に関心を持ってくださった方は、ぜひFarma NadějeのHPを見てみてください。チェコ語のみのHPですが、翻訳サイトを使って細部まで読んでみると、今まで知らなかった動物の世界を知れることでしょう。
■店舗情報
Farma Naděje
・住所: 33836, 286 01 Dobrovítov
・電話番号: +420 777 633 561
・メール: info@farmanadeje.cz
・URL: https://farmanadeje.cz
・Facebook:https://www.facebook.com/farmanadeje/events/?ref=page_internal
・Instagram:https://www.instagram.com/farmanadeje/
※農場に行かれる際は、電話での予約が必要です。(Marieさんは英語も通じます)
※プラハから公共交通機関を使う場合は、バスを乗り継ぎ2時間ほどで行けるようです。