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クアラルンプールのあるマレー半島西側の海、マラッカ海峡(Strait of Malacca)。
昔から海上交通の要所であり、のんびりとした漁村やビーチリゾートなどもあることでも知られています。
今回はクアラルンプールから南へ車で約1時間半ほどの距離にある海辺の町タンジュン・セパット(Tanjong Sepat)に行ってきました。
こじんまりしたエリアに見所がつまっていて、静かでのどかな風景が広がっていることから近年話題になっているスポットです。
生活エリアは道路も狭く、日本の昭和の街並みを彷彿させる木造の家屋が並んでいます。
観光の中心はラバーズ・ブリッジ(Lovers' Bridge)と呼ばれる、海へ突き出した桟橋とその周辺です。
かつてはこの橋は木製でしたが崩れ落ちてしまったようで、再建され現在はコンクリート製となっています。
ここからはマラッカ海峡の美しい夕日が見られることでも知られています。
釣り人や漁船などが横付けするための桟橋なのですが、ロマンチックな名前の由来が気になり調べてみたところ……。
「昔、恋人の男性が漁に出たまま戻らず、女性がこの桟橋で待ち続けた」という民間伝承から名付けられたとする説があるようです。
橋の近くには海辺のお土産物店の「清人喬地産品(QingRen Qiao Local Product Shop )」があります。
自家製の魚介の乾物やローカル産のタピオカチップスなどのほかに、どこかなつかしいお土産品が並んでいます。
ここでは干しエビ、プローンチップス(えびせんべい)、タピオカチップスなどを購入しました。
プローンチップスは素朴な味ながらえびの味が口の中に広がる後を引くおいしさ。タピオカチップスは甘辛味ではまりました。
店主の方に写真撮影の許可をお願いしたところ「どうせなら店の中全部写してね!」と快諾していただきました。
どうやらマレーシアの芸能人など有名人も訪れているようで、レジの近くにはサインや写真がたくさん飾られていました。
お店の周りにはウィッシングツリー(願いの木)、中国酒の酒瓶でできたツインタワー、ウォールアートなど、素朴なSNS映えスポットがまとまっています。
話題のフォトスポットなのか、女性グループが何組か訪れて写真撮影をしていました。
とはいえ、いわゆるマレーシアの伝統的なローカルエリアといった感じなので、一般的なワクワクする観光スポットというところではないかもしれません。
個人的な印象ですが、なんとなくふらっと出かけ、のんびりと半日過ごすような感じが似合う場所かなと思いました。
また近くにはレンタルバイク店もあるので、海沿いを走ってみてもいいかもしれません。
実際に観光客と思われるグループが小型のオートバイを借りて颯爽とドライブに出かけていました。
今回行けなかったのですが、50年以上続く"コピティアムスタイル"のコーヒー焙煎工場があったり、フィッシュボール(つみれ)工場、きのこ農園などもあるようです。
機会があったら再訪し、またレポートしたいと思います。
(撮影by逗子マリナ)
※店主より撮影許可をいただいて撮影しています。
※写真の無断転載禁止