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こんにちは。アントワープ特派員のマユミです。
まずベルギーの新型コロナウイルスの状況です。感染率などの数値の変動が平坦から上昇に変わりつつあります。再び蔓延、終わりの見えない状況が続いています。
さて、そんな状況下でも実施されていますAntwerpen Koekenstadのイベント、メインの【Chocolate&Pateekes Week】は前回ブログで取り上げた通り、2021年3月14日で終了しましたが、Antwerpen Koekenstadの展示会は3月27日まで開催中です。購入したクーポンに入場券や小さなおみやげの引換え券もついているので利用しましょう。
前回の補足情報になりますが、新型コロナウイルスが収束したらぜひトライしてみてくださいね。
アントワープのお菓子の歴史、象徴的なお菓子であるAntwerpen HandjeとMelo cakesのディテールに迫る展示会です。場所はこれまた象徴的なStads-feesrzaalという美しいショッピングビルで行われています。Stads-feesrzaalは、アントワープ中央駅界隈で1番のショッピング通りMeirの入口にあり、中世の建物と内側の天井やドームの美しさもあって、たびたびメディアにも登場する場所です。
【Chocolate&Pateekes Week】のクーポンの残りが半券になっていて、これを使って入場できます。この展示会だけを見たい場合は、入場料€5で可能です。
また、展示会のチケットの両脇についているチケットで引換えられるおみやげつき。写真のMilka社のMelo cakes とポストカードです。
展示会場は1階と2階に分かれていて、まずは1階のMelo cakesから見ていきます。Melo cakesはクッキーを土台に、マシュマロをのせ、さらにチョコレートでコーティングしたお菓子。どこのスイーツショップにもある定番のお菓子です。
その昔、チョコレートビスケットと呼ばれていたジャンルで、1900年のカナダで作られた"Empire"が始まりです。ベルギーでは1930年代にBeukelaer社がヨーロッパで初めて"Melo cakes"の名前で販売を始めました。Melo cakesの歴史とともに、アントワープを代表する製菓会社Beukelaer、Jesper Biscuitsほかのことを知ることができます。また、Manus製作のメガMelo cakeも現物が見られます。
なお、今回の展示会内の掲載にあたり、Antwerpen Koekenstadに許可を取っています。
レトロなチョコレートの包み紙のデザインなどを見ながら、2階に移動します。
Antwerpen Handjeとは、直訳するとアントワープの手。アントワープと縁の深い手をモチーフにしたクッキーやチョコレートなどを指します。
アントワープ(=アントウェルペン)という地名の元になった伝説がいくつかありますが、最も有力なのがブラボーの伝説。スヘルデ川で乱暴をはたらく巨人を青年ブラボーが退治して、その手を切り取ってスヘルデ川に投げ込んだそう。オランダ語で「手(ant)を投げる(werpen)」という言葉がなまってアントウェルペンとなった言われています。この伝説について、またAntwerpen Handjeのクッキー、チョコレートの変遷などが展示で見られます。レトロなデザインがかわいいです。Geert Bossuyt 製作、A3用紙の大きさのGi- Handも展示されています。
毎年行われているこのイベントのもうひとつのお楽しみ、デザインコンペがあります。
アントワープとつながりの深い、Handje(手)のデザインを募集、入賞者には賞金、商品が授与されます。最も美しいデザインはアントワープのストリート展示会他で展示されるそうです。夢がありますね。2014年以降、160以上の作品がエントリー、外国人部門もあるそうです。
残念ながら今年は新型コロナウイルスの影響もあり、コンペは中止されました。次回の再開を願って、案内は残されていますので参考までに。
・URL:https://www.antwerpenkoekenstad.be/antwerpse-handjes/