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こんにちは。アントワープ特派員のマユミです。
ベルギーは今年冷夏です。日本に比べると例年も涼しいですが、それでも約1週間は猛暑があります。夏らしい夏が来ないまま、秋になってしまいそうとも言われていますが、今週末は少し温かくなりそうです。
さて、最近は日常生活の中で特徴がないのがベルギーと悟りつつおりますが、朝食も然り。でも、ちょっとお得でベルギー人が好むロケーションでの朝食スタイルがあります。新型コロナウイルスが収束し、アントワープ来訪の際に、お試しください。今回は【Lints】での体験をもとに紹介します。
ヨーロッパの真ん中に位置し、国際的でリベラルな雰囲気はあるものの、民族性や地域性などの特徴をほとんど感じないベルギー。それは食に関しても一緒で、独自の特徴がないのがベルギーだと思うようになりました。
朝ごはんも同じですが、日本のカフェでいう"モーニングセット"のあるお店があります。ベルギーの主食はパン。ベーカリーにティールームを併設しているお店ではだいたい可能です。
ベルギー人はオープンな雰囲気のテラス席が大好きですが、人気の広場Mechelsepleinにある【Lints】もそのひとつ。1992年に小さなベーカリーとして始まった【Lints】は、いまでは、チョコレート、ケーキ、ビスケット、そしてアイスクリームも扱う大きなお店に成長しました。
【Lints】の店舗の前のMechelsepleinという広場は、ベルギーを象徴するような開放的なイメージで天気のいい日は太陽にとても映えます。そこにあるのが【Lints】(ティールーム)のテラス席、店舗の中にも席はあります。今回は朝食でしたが、ランチやハイティもあります。
オランダ語で朝食は「Ontbijt」、メニューから選んだのは写真のBasis ontbijt です。2人分とはいえ、たっぷりしていますよね。ドリンクも2種類ついて€10,90はかなりお得だと思いました。オランダ語の参考にもなるので、内容紹介しておきますね。
Croissant / mini koffiekoek(ペストリー) / mini pistolets(ロールパンのようにスライスせず丸ごと食べるパン) / assortiment brood(各種パンのスライス盛り合わせ) / zoet beleg (ジャムなど甘いトッピング)/ smeerkaasje(チーズスプレッド) / vers sinaasappelsapje (フレッシュオレンジジュース)/ koffie of thee(コーヒーか紅茶)
日常的なことですが、ベルギーは全般に物価が高いです。日本のお店なら、たとえ高級店でもランチなら気軽とか、カフェならモーニングセットがお得だったりしますが、ベルギーでは一日中同じメニューも珍しくありません。セットがあっても特別お得でなかったりも(店舗によりますが)。【Lints】(ティールーム)の朝食も、特別安くはないけれど、納得の内容。小さめサイズをいろいろ食べられるし、どれも美味でした。
さらに、ベルギーではセットメニューであっても、コーヒーの種類を選べることが多いです。ストレートコーヒー以外も選べて、たいがいは追加料金もありません。うれしいシステムです。私たちはカプチーノとKoffie Verkeerd(カフェオレ)を選びました。食べきれなかったぶんは、持ち帰りもできます。
【Lints】(ティールーム)の朝食は、子供用から、Cava、ヨーグルトやグラノーラ、フルーツの入ったものなどさまざまです。
パティスリーの充実ぶりもなかなか。ちょうど誕生日ケーキをオーダーする機会がありましたのでご参考に。
Piemontéというケーキで、ヘーゼルナッツのクリームとビスケットの食感がよく、ベースがチョコレートムースなので、見た目より軽い食感でおいしかったです。€2.5で名入りプレートのオーダーも可能です。