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こんにちは。アントワープ特派員のマユミです。
ベルギーでは、新型コロナウイルスのワクチン接種が成人の70%に到達。政府は2021年9月1日より、次の段階の計画に進むことを決定しました。例えば、飲食業は通常営業に戻ります。営業時間、着席数、席間の距離、テラスなどの制限がなくなります。私自身も7月中旬には2回の接種を終えました。最近、お店情報が多い理由でもあります。
さて、今回紹介するのはブラッスリー【DE VLEGEL】。新型コロナウイルスが収束したら来訪ください。
ベルギーの飲食店の特徴ってなんだろう? いろいろあるけれど、自由な雰囲気、フレキシブルさ、デザイン重視、アーティスティック、明朗、居心地のよさ、スペースが広いなどがすぐに浮かびます。逆にネガティブな点は? 高い、仕事が遅い、不便などあります。もちろん、そのお店によりますが、一般的な傾向として。
アントワープ郊外のMortselにそれらすべてを網羅しているお店を見つけました。朝から営業していて便利、お得なセットメニューがある、キビキビと働くスタッフが心地よいなどいいことだらけ。実に多目的に使い勝手のいいお店です。カテゴリーはブラッスリー。グルメな高級店ではありませんが、朝から通しで営業しているので、いろんなシーンで楽しめます。
内装はベルギーらしいと言えばそうかもしれません。広々としていて、ゆったりとテーブルが配置された開放感のあるスペース。フロアはつながっていますが、大きく分けると4~5の部屋に分かれていて、それぞれコンセプトがありそうです。壁や家具の色、デコレーションがどれも独特で見ているだけでも楽しい。上の写真はベルギーの代表的なキャラクターTintinが迎えてくれるエントランス。ほかにも実物大かと思う大きさの馬のオブジェなどおもしろい装飾があちこちに。広い庭もあり、テラス席、そしてキッズ向けのプレイガーデンも完備。子供を遊ばせて、ママ友さんたちの集まりなど目に浮かぶようです。軽く仕切られた席もあるので、少しプライベートにも使えます。
ベルギーでは営業時間内はずっと同じメニューというお店も少なくないです。例えば日本なら、普段は敷居の高い高級店でも、ランチなら気軽な値段で楽しめる制度がありますよね。お得なランチセット、カフェのモーニングセットもとてもお得だったりしますが、アントワープではそういった制度がないお店がほとんど。今では期待しなくなっていましたが、【DE VLEGEL】にはあります。一応、季節によって変化もするようなので、チェックを。
写真のドリンクはノンアルコールモヒート。店員さんとのやり取りから生まれました。フレキシブルな対応も魅力です。
おすすめメニュー
・URL: https://www.brasserie-devlegel.be/menu/promokaart
【DE VLEGEL】はアントワープ市内中心部の南東に位置するMortselにあります。市内中心からはトラムの7番線に乗ると終点になります。特色のあるお店も多いのですが、端っこの町ならではののんびりした空気があります。
しかしながら悲しい歴史も。第二次世界大戦ではドイツ空軍が使っていた工場がここにあり、アメリカ空軍の標的にされたそう。ほとんどの爆弾は的を外し、住宅地を襲い、その結果、209人の子供を含む936人の民間人が死亡したのだそうです。