キーワードで検索
こんにちは。アントワープ特派員のマユミです。
ベルギーでは新型コロナウイルスの蔓延が再び高まり、政府はルールを改訂します。マスク着用の義務やコロナ・セーフ・チケットの範囲が広がる予定です。
さて、アントワープといえば「フランダースの犬」、とりわけ最後のシーンの舞台となった【O.L.Vrouwekathedraal(聖母大聖堂)】を思い出す人も多いのではないでしょうか?
新型コロナウィルスが収束したら、訪問ください。写真掲載の許可は【O.L.Vrouwekathedraal(聖母大聖堂)】から事前に得ています。
ベルギーで1番大きなゴシック教会【O.L.Vrouwekathedraal(聖母大聖堂)】は、常にアントワープのシンボルとして君臨してきました。特に北側の塔の高さは123mで、かつては船がアントワープ港に入ってくる時の目印になったそうです。
建築開始から約170年後の1521年に完成した教会は、老朽化に伴い、現在も修復が続いています。内部の見学も休止されていましたが、この夏から再開しました。
【O.L.Vrouwekathedraal(聖母大聖堂)】と切っても切れない関係で、重要な役割を果たしているのが、ベルギーが誇る画家、フランダースバロックの巨匠でもあるルーベンスです。彼の傑作の数々は今も訪れる人々を魅了し続けています。
大きな【O.L.Vrouwekathedraal(聖母大聖堂)】の中でもとりわけ人々の敬愛を受け、輝いている聖母像は作者不明とのこと。現在特別なプログラムが続行中なのをご存知ですか?
それは'Mode 2.021 Antwerpen – Mode/Bewust' というファッション文化を町中に広めるイベント。アントワープ市、観光局、そしてモード博物館Momuのコラボレーションによるアントワープ再開プログラムです。Momuはファッションハウス NATANのEdouard Vermeulenに聖母メアリー像の現代的なアレンジを依頼しました。彼は高貴で豪華な印象のエメラルドグリーンのシャンタンシルクを選び、ドレスと袖に美しいラインとボリュームを施しました。この特別なグリーンは希望を意味するそうです。この現代風にアレンジされたメアリー像は12月20日まで見られます。
【O.L.Vrouwekathedraal(聖母大聖堂)】の一角にカフェがあることをご存知ですか?旅行者に最も有名なこの歴史的建物の中でお茶できるなんて素敵です。
一般的なカフェメニューに加えて、軽食、そして【O.L.Vrouwekathedraal(聖母大聖堂)】オリジナルのビールも味わえます。
室内席とテラス席の両方があります。
De Schoenmakerskapelは直訳すると靴屋の礼拝堂。住所のSchoenmarktは靴の市場、かつてこの番地で靴の市場が開かれていたことに由縁しています。この小さな礼拝堂、【O.L.Vrouwekathedraal(聖母大聖堂)】からは、大きな広場Groenplaatsを挟んだ位置にあります。まるで関連がないと思っていたら、大聖堂の系列です。別名でKapel van Onze-Lieve-Vrouw-van-Toevluchtとも呼ばれていて、より避難所のような、駆け込み寺の要素のある、かつて貧しかった人々のよりどころとなっていた礼拝堂です。
非常に控え目な外観、礼拝堂の中に入ったのは初めてでしたが、小さいながら大聖堂に負けない歴史と重みを空気から感じました。装飾も豪華ですが、どこか手作り感があり、人の温もりを感じました。大きな大聖堂見学の後に、宝探しの気分で訪ねてみるのもおすすめです。