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こんにちは。アントワープ特派員のマユミです。
ベルギーの新型コロナウイルスの状況、再び悪化しています。オランダに続いて再びのソフトロックダウン、3度目のワクチン接種も視野に入ってきました。
さて、ルクセンブルグ情報、今回はドイツ国境に近い東北の町【Vianden】を紹介します。新型コロナウイルスが収束したら、訪問ください。
ドイツ国境近く、ウール川の両側に開けた【Vianden】は美しい渓谷の中の静かな町です。この町のシンボルはなんといっても、ヴィアンデン城(Vianden Castle)で、そのふもとにひっそりとたたずむ要塞都市であり、中世から城を支配し保護してきました。ヴィアンデン城からの眺望はすばらしく、まるで絵のような町を眼下に望めます。また、逆に川の両側に広がる町からヴィアンデン城を見上げる構図もすばらしいです。いろんな角度から、天気や時刻による変化も楽しんでみてください。
ヴィアンデン城はヨーロッパの100名城にも選ばれている、美しく歴史あるお城です。11世紀から14世紀の間に建設され、ロマネスクとゴシック時代の最も美しい住居のひとつとされています。
15世紀の初めまでの【Vianden】は強い勢力を誇り、フランス王室やドイツ帝国の宮廷とも密接なつながりを持っていました。しかしながら、さまざまな変遷を経て、1820年頃には衰退していきます。オランダのウィレム1世の治世下で、城は売却され、廃墟の状態に陥りました。 1977年にルクセンブルク大公の家族が国有に譲渡するまでは瓦礫の山だったとのこと。現在の美しいお城の姿からは想像がつきません。
城は現在、地域だけでなくヨーロッパ中の重要な記念碑としてランクづけされています。
お城の見学ですが、見どころが多いこと、フォトジェニックな場所やゆっくり景色を楽しみたい場所など、魅力たっぷりです。単純に敷地面積が広いこともありますので、1時間半ぐらいは欲しいところ。お城の周りの散策も楽しいので余裕を持って訪問することをおすすめします。
【Vianden】はフランスの文豪、ヴィクトル・ユーゴが何度も訪れ、滞在していたことでも知られています。彼が滞在していた宿は現在、博物館となっています。ここでは、彼の作家、詩人としての実績だけでなく、政治家、人権活動家としての足跡も探ることができます。また、ヴィクトル・ユーゴとルクセンブルクとの関係も。
博物館の横にはウール川を渡る橋がありますが、橋のたもとには、ヴィクトル・ユーゴの銅像があります。さらに道を挟んだ角にはHotel Victor Hugo、少し離れますが、Victor Hugo通りも見つけました。本当に彼にとって縁のある町だとわかります。