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こんにちは。アントワープ特派員のマユミです。
ベルギー政府は新型コロナウイルスの感染者数等の増大に対し、マスクの義務的着用の拡大、テレワークの義務など新たな保護措置を発表しました。マスク着用は10歳以上が義務、コロナ・セーフ・チケット(CST)とマスクはセットでほとんどの場所で必要になってきました。
さて、今回はルクセンブルク大公国の首都【Luxembourg】を紹介します。新型コロナウイルスが収束したら、訪問ください。
ベルギー、フランス、ドイツに囲まれたルクセンブルク大公国の特徴のひとつは、深い渓谷と森に覆われていること。首都【Luxembourg】も同じです。城壁都市の名残があちこちに見られる旧市街と、欧州裁判所や議会など国際機関の集まる新市街が融合する【Luxembourg】。日本の神奈川県とほぼ同じ大きさの小国でありながら、多彩な光を放っています。
ロンドンに次ぐユーロ市場、欧州を代表する国際金融センターを形成する都市でもあり、「事業を始めるならルクセンブルク」といわれるのも納得。古くから移民を受け入れ、外国人が人口の40%を占めている現実も国際的な雰囲気を高めています。
ひとりあたりのGDP(国内総生産)が20年以上世界一で、滞在中もたびたび"豊かな国"を実感する場面がありました。そのひとつは公共交通機関がすべて無料だということ。これは2020年3月から始まり、世界初だそうです。旅人には特にありがたいですよね。また、ツーリストインフォメーションなどで入手できるパンフレットなど資料の類が立派で充実してました。
Luxembourg|
観光情報サイト|https://www.visitluxembourg.com/en
【Luxembourg】の景色はどこも美しいですが、特に好きなのが【Luxembourg】の特徴でもある、高低差のある景色。旧市街から低地(グルント)を見下ろす絶景です。絶景ポイントはたくさんありますが、Bock Casematesからの眺めは特におすすめです。
Bock Casemates(ボックの砲台)は、長いトンネルで構成された地下要塞で、スペイン統治下の1644年に開かれました。長さは23m、その後2回拡張された地下の防御通路は異なるレベルに配置され、その深さは40mにも及びます。
ルクセンブルクが「北のジブラルタル」と呼ばれる所以は、この見事な防衛設備にあります。要塞の城壁と歴史的に印象的な旧市街は、国際的に高い評価を受けており、1994年にはユネスコが「ルクセンブルクの旧市街と城壁群」として世界遺産に登録しています。
2021年10月の時点で、砲台のある地下室は一時的に閉鎖されていました。Montée de Clausen通りから続く、塔や要塞上部には入場でき、絶景は見られました。
【Luxembourg】の絶景にGrund(グルント)という低地、谷底に広がるエリアなくしては語れません。自然の岩壁の中にあるGrundが幻想的であるだけでなく、町全体の景観に多様性をもたらしています。Grundは眺めるだけでなく、歩くのもおすすめです。
Grundへの行き方で今最も人気があるは、Panoramic Elevator of the Pfaffenthal(パッフェンタールのパノラマ・エレベーター)の利用です。このエレベーターは市街地にあるペスカトーレ公園と、アルゼット渓谷の麓にあるプファフェンタールを結ぶ新しいガラスのエレベーターです。
実際に乗ってみると、エレベーターは四方がガラス張りで、高さ71mからけっこうなスピードで下がるので、足がすくみました。乗る前も、エレベータ前までは15~20mほどの長い橋を歩きます。壁や天井のあるトンネル状の橋ですが、端まで進むと正面は一面ガラス張りで、足元も透けて真下が見えます。珍しい体験ですが、スリルだけでなく、エレベータ前の橋からの絶景は息を飲むものがあります。また、エレベーターはプファフェンタール(低地)からペスカトーレ公園へ昇ることもできます。
そのほか、Grundへは、旧市街から歩いて降りるウォーキングコース、エスプリ広場からのエレベーターもあります。
ヨーロッパセンターのあるキルシュベルグ地区(高台)の一角にルクセンブルク現代美術館、通称 MUDANがあります。
MUDANは現代美術の見本となる美術館として、芸術的・文化的に優れたルクセンブルクを代表する美術館となることを目指しています。MUDANは、その活動や運営方法を通じて、創造性、先見性、開放性、そしてすべての人の文化参加を促進しています。
実際、訪ねてみると、開放的な空間に展示の方法もユニークで見応えがありました。
個性的なおみやげを探すなら、ミュージアムショップもおすすめです。
※写真掲載の許可は事前にMUDANから得ています。