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こんにちは。アントワープ特派員のマユミです。
ベルギー新型コロナウイルスの状況は想定していた以上に悪く、緊急措置が取られました。残念ながらアントワープのクリスマスマーケットの中止も決まりました。
さて、今回はルクセンブルクの最終回。魅力の小さな町特集、厳選した4つの町を紹介します。各博物館へは写真掲載の許可を得ています。新型コロナウイルスが収束したら、訪問ください。
そして、その他のルクセンブルク情報は、インスタグラムで引続き紹介していきます。ぜひ、ご覧ください。
今回、約10ヵ所のルクセンブルクの町に訪問しました。首都のルクセンブルクの魅力は言わずもがなですが、特筆すべきは、個性的で魅力的な小さな町(村)の多いこと! 初回のClervaux、2回目のViandenだけではもったいないので、追加で4ヵ所だけ厳選して紹介します。
トップバッターはEsch-sur-Sûre、北部のEislekに位置しています。スール川の谷間、ルクセンブルク最古の城跡の麓にある、川の蛇行に合わせて作られた村です。
城跡に登って、中世からほとんど変わっていない村の姿を見るもよし、ウォーキングコースにトライして、高台から村全体を眺めることもおすすめです。
Wiltzはルクセンブルクの北部Eislekの一角にあり、同時にベルギーからも続くアルデンヌ地方の中心に位置しています。
かつてのWiltz伯爵家の城は高台とその斜面に建っていて、ツーリストインフォメーションとふたつの博物館が併設されています。
城の馬屋だった建物には、国立ビール博物館があります。展示品は、6000年にわたるビール製造の歴史を知ることができるだけでなく、【Luxembourg】における醸造技術の魅力的な進化の記録でもあります。
世界で最も小さなブルワリーのひとつ、ザ・マイクロ・ブルワリーは2000年に設立されました。サイモン・ブルワリーの保護下で運営されています。
マイクロブルワリーは、ここで行われるセミナーの教材にもなっています。ホップの製粉から、醸造、発酵、貯蔵まで、さまざまな生産サイクルを知ることができ、好みに応じて最大50リットルのビールを生産できます。醸造セミナーでは、1日で醸造の技術を学ぶことができます。もちろん、自分で作った酒をその場で味わうことができます。
ビール製造に加えて、もうひとつWiltzが誇る伝統技術があります。それは革細工、なめし革の製造で、その歴史は16世紀にさかのぼります。博物館の一部では、なめし革産業の歴史を展示しています。
さらに、第二次世界大戦の歴史は、ビール博物館の奥にある、"バルジの戦いの博物館"で見られます。Wiltzもまた、最も厳しい戦いの戦地でした。
【Luxembourg】、ドイツ、フランスの3ヵ国に接する町Schengenを知っていますか?「シェンゲン協定」の結ばれた町として知られるようになった小さな町です。2015年には「シェンゲン協定」発足30周年を記念してEuropean Museum Schengen(ヨーロッパ博物館)が設立されました。ヨーロッパの発展の歴史を辿るとともに、この有名な条約の背景を知ることができます。
2018年、シェンゲンはヨーロッパの共通の価値観、歴史、文化遺産、国や地域の多様性への貢献を評価され、ヨーロッパ遺産ラベルを取得しました。
Pontoonと呼ばれる、モーゼル川に浮かぶ口を開けた魚みたいな形の建物にツーリストインフォメーションはあり、年中無休で3つの国境地域に関する幅広い情報を提供しています。
シュンゲンの北、モーゼル川沿いにBech-Kleinmacherという静かな町があります。このエリアは昔からワインの生産地として知られています。
1967年にMusée A Possenが設立されました。この博物館は、民俗学、古いおもちゃ、ワインの歴史を中心に展示されています。1200平方メートルの敷地内には、ワイン生産者の家があり、ワイン生産の歴史や、靴作り、樽作り、織物などの作業場があります。また、古い人形やテディベア、ミニチュア鉄道など、昔のおもちゃの美しいコレクションもあります。想像以上の充実ぶりでおすすめです。