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こんにちは。アントワープ特派員のマユミです。
新型のオミクロンはベルギーでも主流となり、月末にかけて感染率などピークになるであろうと予測されています。
さて、港町アントワープには、大きな港、ドック、スヘルデ川と水辺の風景があちこちで見られます。アントワープを代表する近代建築であり、港湾局のHavenhuisへ中央駅方面から向かう時、手前にあるドック内に興味深い船、【't Kerkschip】を見つけました。
新型コロナウイルスが収束したら、来訪ください。
アントワープ中央駅から24番のトラムでHavenhuis(終点)へ向かう時、ひとつ手前の停留所で降りてみてください。Havenhuisとの間にMexicobruggenという橋があります。そこから右側に見えるのがHoutdokというドック、左側の岸に浮かんでいるのが「't Kerkschip」です。't Kerkschipは直訳すると"教会の船"という意味で、船の名前はSt Jozef です。
ヒトラーの命令で建造された、St Jozefは魚雷を隠していたコンクリート船で、もともとは潜水艦の兵器庫として機能することを目的としていました。
新型コロナウイルス発生後、長らく休業していましたが2022年から再始動しました。
主に3つのセクションに分かれています。
まずひとつ目は't Kerkschipの中心となるタベルナです。
おやつや飲み物を楽しむだけでなく、伝統的なベルギー料理のメニューも豊富です。私としてはベルギービギナーさんに特におすすめ。ひと通りのメニューを良心的な価格で味わえますし、ドック、鉄橋、水辺・・とアントワープならではの風景も楽しめます。
私たちが体験したお料理とスイーツを一例として紹介します。
・Scampi van de chef 6 stuks
生クリームやドライトマトを使ったソースで仕上げた海老。ビールを頼んでしまいましたが、ワインが合うと思います! 前菜メニューのひとつでしたが、これをメインにしてもいいんです。状況に合わせて、ランダムに選べるのも魅力。
・Vol-Au-Vent
ベルギーの代表的料理、チキンのクリーム煮のパイ詰め。
・Pannekoek Mikado
Mikado(バニラアイス+チョコレートソース+ホイップクリーム)トッピングのパンネクック。プレゼンテーションもおもしろく、おいしい。
ゆったりした宴会場は約125名様まで収容可能で、冠婚葬祭の集まりにピッタリ。基本的にグループ予約のみですが見学は可能。吹き抜け部分には中二階があり、船や海洋の歴史を感じられます。繊細な船の模型、カメラのフイルムで整形された巨大な船など見どころたっぷりです。
't Kerkschipの名前の一部にもなっている教会は船内にふたつあります。Taverneの入口の右側のに小教会、左側に大教会という配置です。
毎週日曜日の午前10時30分には礼拝が行われています。これは洗礼、結婚、葬式などの私的な礼拝のために手配することもできます。
以前はガイドツアーも実施されていたそうです。教会の見学を含め、今後の営業が軌道にのってきたら、ツアーの再開も可能とのこと。
最後にシェフのStevenと暖かい接客をしてくれたLindaが写真を撮らせてくれました。リオープンへの情熱、何よりご本人たちが楽しんでいることが伝わってきました。「日本人のお客さんかぁ。来てくれたら嬉しいな」と目をキラキラさせてましたよ。ぜひ、お出かけください。