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こんにちは。アントワープ特派員のマユミです。
ベルギーの新型コロナウイルスの感染状況ですが、1月末~2月の2週間がピーク、つまり今がその真っ只なかのようです。
今回は港町アントワープの新開発地区「Eilandje」での散歩をおすすめします。新型コロナウィルスが収束したら、訪問ください。
Eilandjeはオランダ語で「島」を意味します。その名にふさわしく水に囲まれた島を思わせる形状の場所です。シンボルとなっている博物館MASを中心に、アントワープ港、スヘルデ川、ロンドン橋や大小さまざまなドックが入り組んだエリアがEilandjeです。
また、アントワープの歴史と切っても切り離せない重要な場所でもあり、同エリアにあるレッドスターライン博物館で詳しく知ることができます。20世紀初め、レッドスターラインに乗って200万人以上が"新しい世界"に向けて出発した場所です。
水辺が多く、空が開けたイメージのEilandjeは地元市民の憩いの場所でもあり、特に週末はにぎわいます。
Eilandjeエリアでは、歩いているだけでも常設・臨時含めてさまざまなアート作品の展示が目に入ってきます。それだけでも楽しいですが、目標となるものがあると更におもしろさが増しますよね。
そこで提案するのが、Eilandjeにゆかりのある画家、Eugeen van Mieghem作の彫像めぐり。MAS前のドックの岸を中心に近隣5ヵ所に設置された彫像は港や旅を連想をさせます。アントワープから北米へ渡った移民の物語、ここで働き、暮らした人々の歴史を感じながら歩いてみてください。
彫像の生みの親、Eugeen van Mieghemについても触れておきましょう。
Eugeen van Mieghemは、1875年に生まれたアントワープの画家です。彼の両親はカフェを持っていたので、彼は港湾地域で活動する人々との接触が多かった。彼はアントワープアカデミーで学んだ後、典型的な港湾の人々の芸術家になることを決めました。例えば、建築家、鞄メーカー、移民、船長、そして放浪者などをモデルにしました。Eugeen van Mieghem は、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、リアルなEilandjeの人々を捉えた最初の芸術家でした。
彼の作品はEugeen Van Mieghemmuseumで見ることができます。