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こんにちは。アントワープ特派員のマユミです。
ベルギーの新型コロナウイルス状況は大きな改善は見られないものの、規則は緩和の方向に進んでいます。
さて、今回は基本に返ってアントワープの観光案内所「Tourist information」がテーマ。メインのオフィスが移転して数ヵ月経ちました。新型コロナウィルスが収束し、安全に旅ができるようになったら、参考にしてください。
アントワープのTourist informationはふたつあります。
ひとつ目はアントワープの玄関口、アントワープ中央駅のなかにあります。
メインとなる規模の大きなTourist informationは"Visitor Center"ともよばれ、改修工事が済んだステーン城のなかにあります。移転前の場所、グローテマルクトから数分です。
今回は最新のTourist information情報をお届けします。
ステーン広場のステーン城内に移転したTourist information。メインの観光案内所となります。ステーン城へのスロープを上がりゲートをくぐってすぐの左側、0階(日本の1階)にあります。
町の地図はもちろん、サイクリングルート、レストランとテーマごとの地図も用意されています。また、気軽に相談できるスタッフが常駐しているので、アドバイスを受けるのもいいでしょう。希望のアクティビティが見つかったら、そのままチケットの予約もできます。
そのほか、ビールやアントワープハンジェ(手)など、アントワープ地域のお土産から、アントワープに特化した書籍、雑貨などが揃っています。
更に、Visitor Centerの左奥の部屋にも進むと、現代アーティストが手がけた巨大なタペストリーが見られます。カラフルで可愛いカーペットなのですが、よく見ると、全てのカーペットがアントワープの地図を元にデザインされています。要所やアントワープ出身の有名人が繊細に描かれ、カーペットに融合しています。珍しい色使いで一見の価値ありです。更に奥に進むとリーディングルームがあり、資料を見ながら調べ物もできます。
改修されたステーン城ですが、残せるものは極力残して使われています。わかりやすいのは窓。古い薄曇ったガラスや窓枠、暖炉のタイルなどがそうです。地下1階に進む階段脇には、お城の土台にもなっていた岩壁が残されていて、大きさに圧倒されます。
中庭にあるDe Gulle Waard像も必見です。神秘的な古代の彫像は、出産と繁栄の象徴を意味します。作者はステーン城のそばで育ったアーティストのSharon Van Overmeiren(アントワープ、1985)です。
Visitor Centerを奥まで進むと階段があります。地下と1階(日本の2階)につながるこの階段の壁には、アントワープを代表する有名人の肖像画や写真が飾られています。1階に着くと、壁いっぱいに今のアントワープを思わせるさまざまな写真が展示されています。また、中央のデスクにはステーン城改修の流れがわかる映像が流されています。
アントワープについて短時間でもっと学びたいという方は、新しいアトラクションThe Antwerp Storyを体験してみてください。有料なのですが、アントワープの町の成り立ち、歴史、代表する産業など多角的に情報を得られます。
1階からは屋上テラスに出て、街、港、川の素晴らしい景色を見ることもできます。屋上へは、0階から直通のエレベーターもあります。
アントワープの玄関口、中央駅の真ん中に位置するTourist informationです。列車を降りて、地上へ向かう長いエスカレータがあり、0階に着いたら、ちょうど正面にTourist informationが見えます。ここの規模は小さく、スタッフも1~2名です。到着すぐに必要な情報など聞く、あるいは出発前に買い忘れたお土産の調達にも便利です。スペースが小さいせいか、心なしか小さくて軽いものが揃っているように思います。