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こんにちは。アントワープ特派員のマユミです。
ベルギーでは3月8日以降、新型コロナウイルス対策として続けられていた店内でのマスク着用やコロナセイフティチケットの提示義務が無くなりました。しかし、早速感染率などが再び上昇しています。
さて、今回もポルトガル情報、リスボンから小一時間で行ける【シントラ地区】を紹介します。安全に旅できるようになったら、訪問ください
シントラというと、カラフルなペナ宮殿のあるところと思っている人が多いと思います。ペナ宮殿、ムーアの城跡、王宮、そしてシントラ駅周辺がシントラ観光の中心ではありますが、観光局の区分けですと、リスボン寄りのケルースも、反対に大西洋に面したロカ岬も【シントラ地区】になります。
今回はその【シントラ地区】の王道から穴場まで紹介します。
新型コロナウイルスが流行する前までは勢いを感じていた、ポルトガルの観光業。近年ではSNSなどでもポルトガルの画像を見ることが増えましたが、特に目にする機会が多いのはPalacio Nacional da Penaの画像ではないでしょうか。山の上にあるカラフルでユニークな宮殿は、おとぎの国やアニメの世界から飛び出したような雰囲気があり、人々を惹きつけます。
Palacio Nacional da Penaは、1885年に完成。当時の女王ドナ・マリア2世の夫、フェルナンドが家族のために建てた別荘です。イスラム・ゴシック・ルネサンス・マヌエル様式をランダムに集めた建物と調度品など他の宮殿やお城にはない奇妙な魅力があります。
テラスからの眺めも絶景で、天気が良ければ、シントラの町はもちろん、大西洋とテージョ川の河口まで見渡すことができます。また、その数・種類ともに圧巻のアズレージョが見られますので、お好きな方は必見です。
リスボンから電車で1本、30分以内の身近な位置にあるPalacio de Queluz。今回初めての訪問しました。そしてもっと早く来るべきだったと気づいたおすすめの宮殿です。
ペナ宮殿はじめ、ポルトガル国内の宮殿やお城は数多く見てきましたが、これほどの規模のものは初めてでした。宮殿自体の大きさ、各部屋の繊細な美しさ、家具調度品、床や壁、天井に至るまで、瞳孔開きっぱなしとはこのことだと思いました。特に圧巻なのは数ヵ所ある大広間で、ポルトガルのヴェルサイユとよばれていると聞き、納得しました。
さらに庭園はフランス式、イタリア式の2部構成になっておりどちらも素晴らしい! ほかで見たことのない、アズレージョの橋や塀も見られます。18世紀に建てられた宮殿なので、アズレージョも修復必須の古さは感じますが、見応えもあります。
修復されてない部分が多いせいか、外観が地味。そして注目度が低いのか、観光客も少なく、お陰で快適に見学できました。現在は賓客のレセプションに使用されることもあり、またガイドツアーも行われています。向かいの時計塔のある建物は、歴史的建物をホテルとして利用できるポザーダ(Pousada Palacio de Queluz)にもなっています。庭園の草花が咲く春は、一番美しい時期を迎えるでしょう。
シントラ地区まで来たら、大西洋が見たくなります。ユーラシア大陸の最西端として有名なロカ岬から車で20分程度にステキな場所を見つけました。
Azenhas do Marは"海の水車小屋"を意味するロカ岬の北部、大西洋沿いのエリアです。高低差のある崖に面してびっしりと白い家が立ち並ぶ眺めは、一見地中海沿岸のようにも見え絶景です。
その一角に珠玉のようなレストランを見つけました。名前は同じくAzenhas do Marです。新鮮な魚介類を中心とした料理と、ポルトガル各地から集めたワイン、波の音を聴きながらの食事は大満足でした。