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こんにちは。アントワープ特派員のマユミです。
久しぶりの投稿です。まずはアップデートから。ベルギーの新型コロナウイルス状況ですが、先月末より公共交通機関内でのマスク着用義務もなくなりました。現在マスクが必要な場所は病院内のみです。また、EU圏外からを含む、全ての渡航制限が解除されました。
さて、今回は現在旬を迎えているいちご。ベルギーで最も有名な産地【Wépion】を紹介します。
流通の良いベルギーにおいて、果物は輸入されるものが多いのですが、いちごは別。各地にいちごの産地があります。嬉しいことに食べられる時期が5〜9月と長い夏の果物です。その味はみずみずしくて酸味が薄くとってもおいしいです。
【Wépion】は、ベルギーで唯一のいちご博物館があることでも知られます。ベルギー南部ワロン地方のムーズ川沿いにあり、近隣都市でいうとナミュールの近くになります。
【Wépion】の野生のいちごは1650年には栽培されていたそうです。1700年以降は南米からの新種のいちごがもたらされ、交配と改良が続けられました。19世紀には商業用いちごの栽培が組織化された、歴史あるいちごの町です。
毎年5月になると街道沿いにいちごの販売所が開かれ、町が最も活気づく時期になります。【Wépion】といちごは切っても切れない関係です。訪問の際には、美しいムーズ川沿いの散歩もおすすめです。
ベルギーにいちごの産地は他にもありますが、博物館があるのは【Wépion】だけです。ここでは、いちご栽培の歴史、食文化との関わり、食器、芸術と民間伝承、農業と貿易などのさまざまなテーマを学べます。
興味深いと思ったのは、いちごを使った加工品。食品だけでなく、化粧品などもあります。また、かわいらしいいちごをモチーフにしたグッツの数々の展示もあります。いちごをデザインした各国の切手の展示もあり、日本郵便のものもありました。(いちご博物館から、写真掲載の許可はいただいています)
また、郷土博物館を兼ねており、ムーズ渓谷の歴史についての展示もあります。2階には、昨年夏にも起きた水害、たびたび起こる洪水被害の記録も残っています。
いちご博物館は通りを渡ったすぐそばのスモールフルーツガーデンの管理もしています。訪問者は見学可能です。そこは在来種で構成される果樹園で、約20の果物、15のイチゴの品種、そして蜂の巣があります。
【Wépion】に行ったらみんな行くお店のようなのですが、私も行ってみました。【Wépion】いちごのアイスクリームを食べてみたかったし、ベルギーでは珍しいパフェスタイルのメニューのバリエーションが豊富と聞いて。
看板メニューでもある、Parfait Wépionをオーダーしました。【Wépion】いちごのアイスクリーム2スクープとバニラアイスが1スクープ、いちごといちごソースで作られたパフェです。いちごのアイスクリームは本当においしかったです。その他のアイスクリームやスイーツもおいしそう、食事もできるお店でした。