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こんにちは。デルフト特派員のあおです。
オランダではいま、春の訪れを告げる花たちが見頃を迎えています。
今回はかわいらしい春の花のひとつ、クロッカスについて紹介します。
2月の前半は寒波の影響により、運河も凍るほど厳しい寒さが続いたオランダですが、
そのあとは春のようなあたたかい天気が続き、デルフトでもクロッカスが一斉に開花しました。
先日までつぼみが雪に埋もれていたのが嘘のように、元気に咲いています。
スノードロップや水仙も満開です。
オランダの学校では2月中旬~下旬に1週間ほど春休みがあり、クロッカスの咲く時期と重なることから通称「クロッカス休暇(krokusvakantie)」と呼ばれています。今年2021年も開花時期とぴったり重なり、その名にふさわしい休暇となりました。
クロッカスを見るには特別な場所に行く必要はなく、道端や公園、民家の庭先で見つけることができます。
デルフトの旧市街では、花の絨毯といえるほどクロッカスが群生している場所はありませんが、新教会横の芝生やオーストプラントスーン(Oostplantsoen)などの運河沿いの緑地では、まとまって咲くクロッカスを見ることができます。
上の写真ではよさが伝わりにくいですが、実物のクロッカスたちはなんとも言えずかわいらしいです。
オランダといえばチューリップが知名度も人気もダントツですが、せっかく花の国オランダに来たのなら多様な花を楽しみたいところ。
そこで、オランダ国内の人気観光エリアからも気軽にアクセスできる場所で、「クロッカスの絨毯」を楽しめるスポットを2ヵ所をピックアップしてみました。
言わずと知れた花の名所・キューケンホフ公園でも、開園時期の序盤(3月下旬)にクロッカスが楽しめます。
プロによって考え抜かれた配分、デザインで植えられているので、野に咲くものとは違った美しさがあります。
なお、今年は3月20日から開園予定となっていますが、オランダは現在ロックダウン中のため、予定通り開園できるかどうかは現時点では未定です。
昨年は残念ながら開園できなかったキューケンホフ公園ですが、Youtubeで"Keukenhof Virtually Open 2020"と題して動画を公開しており、自宅で圧巻の花畑を堪能することができました。クロッカスもシーズン序盤の動画に登場しています。
今年は無事に開園できることを祈るばかりです。
デン・ハーグの数ある美しい広場の中でも、エッシャー美術館が面している「ランゲ・フォールトハウト(Lange Voorhout)」は特に写真映えする場所です。
上の写真は夏に撮影したものですが、緑がゆたかな落ち着いた広場で、いつ訪れても絵になります。ここが、春になると辺り一面にクロッカスが咲き、彩りゆたかな広場に様変わりします。
観光名所のマウリッツハイス美術館や国会議事堂のあるビネンホフのすぐ近くにあるので、クロッカスの季節にデン・ハーグを観光される方はぜひ立ち寄ってみてください。
オランダで花の季節のトップバッターでもあるクロッカス。
観光では決してスポットライトの当たる存在ではありませんが、オランダで暮らす人たちにとっては春を知らせる大切な存在です。
事態が収束し、この季節にオランダに旅行される際は、ぜひ足元に咲くこの小さな花にも注目して歩いてみてください。