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こんにちは。デルフト特派員のあおです。
オランダでは、2020年12月15日より厳しいロックダウンが続いていますが、感染者数の減少は一進一退を繰り返している状況です。
そんななか、2021年2月23日に首相会見が行われ、制限措置の一部緩和などが発表されました。しかし、一部緩和といっても本当にわずかで、多くの制限措置は残ったままロックダウンは3月15日まで延長されます。
今回は、オランダでの新型コロナウイルス対策についてお伝えします。
3月3日からの制限措置の改定内容は以下のとおりです。
・中高等学校、中等職業教育の再開(※3月1日から)
・美容室など客との接触をともなう職業(一部の例外を除く)の営業再開
・26歳以下の人はスポーツ施設の屋外で2名以上のスポーツができる
・必需品以外を扱う店舗において、予約制での買い物ができる
・夜間外出禁止令の延長(※3月15日4:30まで)
・ハイリスク地域からのフライト禁止措置の延長(※3月4日まで)
3月15日まで延長されるロックダウンによる制限措置には以下のようなものがあります。
〈夜間外出禁止〉
・21:00~4:30は外出禁止。違反すると€95の罰金あり。
〈人との接触〉
・訪問客は1日1名まで。
・外出時に一緒に行動するのは2名まで。もしくは1家族のみ。
〈交通・移動〉
・交通機関の利用は必要な時のみに限定する。
・3月末までは旅行も予約もしない。
〈買い物〉
・必需品を扱う店は通常営業(スーパー、薬局、食品を扱う店、花屋など)。
・必需品以外を扱う店では、クリック&コレクト(事前注文したものを受け取るしくみ)は営業可能。
・夜8時以降のアルコール販売禁止。
〈ホテル、飲食店〉
・レストラン、カフェなどの飲食業はすべて閉鎖。デリバリーとテイクアウトのみ。
・ホテルは宿泊のみ営業。ホテル内のレストランやルームサービスは閉鎖。
・イベントは開催禁止。
〈公共施設〉
・美術館、映画館、図書館、レジャー施設などの公共施設はすべて閉鎖。
〈教育〉
・大学はオンライン授業。
・学童は閉鎖。
〈スポーツ〉
・27歳以上の成人は2名まで屋外ならスポーツが可能(※プロ選手は例外)。
・すべての屋内スポーツ施設は閉鎖。
・競技大会、グループレッスンの禁止(※プロ選手は例外)。
上記措置に加え、以下のような新型コロナウイルス対策の基本ルールも継続されています。
(この基本ルールは、コロナ対策の大前提のような感じになっていて、昨年はロックダウンが解除されている間も常に掲げられていました)
・できる限り自宅に留まること
・不可能でない限り在宅勤務をすること
・他者との接触を制限すること
・基本的な衛生ルールを守ること(こまめな手洗い、咳を肘で覆うなど)
・他人と1.5m以上の距離を保つこと
・混雑を避けること
・着用を義務づけられている場所でのマスク着用(違反すると罰金あり)
・疑わしい症状が出た場合は、検査を受け、自宅隔離すること
日本を含むリスク地域からの渡航制限も継続しています。
EUの滞在許可を有する方や特定の職業の方等の入国制限の例外の対象となる方以外は、オランダへの入国ができない状況です。
入国される方には、陰性証明などの書類や入国後の隔離義務が発生しています。
〈入国にあたり必要な書類〉
・オランダ到着の72時間前以降に受けた PCR 検査の陰性証明
・フライト搭乗の4時間前以降に受けた迅速検査(抗原検査等)の陰性証明
・検査結果に関する自己申告書
〈自己隔離〉
・オランダ入国後に、10日間の自己隔離が必要。
参照:在オランダ日本国大使館-日本へのご帰国・オランダへの入国に関するFAQ
【2021年3月4日追記】
この記事の公開直後に、渡航制限に関して追加情報がありました。詳しくはこちらの記事 をご確認ください。
以上が、現時点でのオランダのロックダウンに関する情報です。
3月16日以降の対策については3月8日に発表があるとのことです。
今日から美容室等の再開、店舗での予約制のショッピングが始まり、さっそく利用している人の姿も見かけました。
また、1月6日よりワクチンの接種が開始しており、順調にいけば7月はじめには希望者が接種開始できそうだというニュース も。
長引くロックダウンで閉塞感が続いていますが、幸い春が近づき日照時間も延びてきました。
散歩などで上手に気分転換をはかりながら、なんとか乗り切っていきたいと思います。