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こんにちは。デルフト特派員のあおです。
まず、オランダの新型コロナウイルスの状況ですが、2021年3月8日に開かれた首相会見において、いまのロックダウンが3月末まで延長されることが発表されました。
状況が改善していけば、3月31日から飲食店のテラス席営業の再開なども検討されているそうですが、現時点ではまだ楽観視できない状況です。一方で、ワクチンについても言及があり、7月には18歳以上の希望者が1回目の接種を受けられる見込みとのことです。(参照:オランダ政府ウェブサイト 、在オランダ日本国大使館 )
さて、今回紹介するのは、デルフト観光の玄関口でもある「デルフト駅」。事態が収束したあと、デルフトに来られる際の参考にしてみてください。
デルフト駅の駅舎は2015年にリニューアルされた比較的新しい建物で、美しい古都の景観とは対照的にモダンなデザインになっています。
その外観は全面ガラス張り。晴れた日には空の青色、夕方には夕焼けのオレンジ色が反射し、写真を撮ってみると幻想的な1枚が残せます。
建物内は改札階(0階)、駐輪場と直結する中1階(B1階)、ホーム階(B2階)に分かれています。
ホームは地下にあるので、電車を待つ間も風雨に晒されることはありません。エレベーター、エスカレーターも完備されているので、重たいスーツケースや自転車(オランダですから!)を持っていても大丈夫です。
建物の内装はデルフトらしさが満載で、たくさんの工夫が凝らされています。
デルフト焼きの青と白を基調としたおしゃれなデザインなのですが、中でも目を引くのが、天井のデルフトブルーの装飾!
注意深く見てみると、「DELFT」の文字とデルフト旧市街の古地図が描かれていることがわかります。
改札階から見上げてもきれいですが、おすすめは中1階(B1階)から見上げること。
ここからだと全体がよく見え、写真にもきれいに収めることができます。
せっかくですから、ゆっくり眺めながら改札階まで上がってみてください。
デルフト駅には、旅行者目線で見て最低限に必要な設備も揃っています。
駅構内には、オランダの大手スーパーAlbert Heijnのキオスク版「Albert Heijn to go」やスターバックス、両替所、書店など、最低限なりにもさまざまな種類のお店が揃っています。
1ヵ所だけですがコインロッカーもあります。ただし、キャッシュレス決済なのでお気をつけください。
券売機(いまはコロナ禍なので、密を防ぐためあえて1台使えないようになっています)。
現金は硬貨しか使えませんが、すぐ横に両替機もあります。インフォメーションもすぐそばにあります。
ベンチもたくさん設置されているので、待ち時間もゆっくり過ごせます。
また、駅前にはバスターミナルやトラムの停留所、タクシー乗り場も集まっており、交通の便がいいのも旅行者に優しいポイントです。
現在のデルフト駅のすぐ隣には、旧駅舎も残されています。
1885年から2015年まで130年にわたり利用されていた歴史ある建物で、現在はレストランとして利用されています。
駅周辺は再開発の真っ最中で、この一帯には近い将来、公園や商業施設、住宅などが建ち並ぶ予定です。
そのため旧駅舎はピカピカの建物に囲まれてしまっていますが、新品の建物には出せない趣きがあり、見ごたえがあります。ぜひ立ち寄って見てみてください。
オランダには、アムステルダム駅やハーレム駅のように古き良き駅舎を残している駅もあれば、デン・ハーグ中央駅やデルフト駅のように近代的な駅舎も多くあります。オランダ旅行中、駅舎の建築デザインにも注目してみると観光の楽しみがひとつ増えるかもしれません。