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3月8日~14日の1週間、オランダでは Nationale week zonder vlees という、いわゆる「肉を食べない週間」のようなキャンペーンがあり、スーパーではベジタリアン/ヴィーガンフードがセールになっていました。
近年、環境問題や健康への意識の高まりから、注目が集まるベジタリアン/ヴィーガンフード。
オランダのスーパーでも、こうした植物由来の代替食品がとても充実しています。
今回は、オランダのスーパーで買えるベジタリアンミートについて紹介します。事態が収束し、安心してオランダに旅行できるようになったらぜひスーパーをのぞいてみてくださいね。
こちらは、スーパーのベジタリアンミート売り場。
オーガニックスーパーではなく、普通のスーパーでさえこの品揃えなのです。
日本と比べて数も種類も圧倒的に豊富なので、最初はとても驚きました。
パテやハム、ソーセージまでベジタリアンバージョンがあります。
肉の種類もメーカーもたくさん揃っており、こうした代替肉がオランダの食生活で市民権を得ていることがわかります。
ベジタリアンミートの味や食感は本物と遜色なく、本当によくできていると感心してしまいます。
それに商品によっては、見た目も本物にそっくり! たいてい肉売り場の近くに陳列されていますが、初めて見たときは普通の肉製品だと勘違いして手に取ったほど。
さらに驚くことに、ヨーグルトやチーズといった乳製品もヴィーガン用に植物由来のものが売られています。こんな技術が世の中には存在するのですね。
こちらのDe Vegetarische Slager(The Vegetarian Butcher) は、オランダで誕生したブランドで、ベジタリアンミートの草分け的存在なのだそうです。いまや世界に広まっており、日本にも進出しています。
旅行中だと調理は難しいですが、ベジタリアンミートを使った惣菜パンが売られています。「vega」という単語が目印です。
これは「Frikandelbroodje(フリカンデルブローチェ)」というオランダ定番の惣菜パン……のベジタリアンバージョンです。
惣菜パンの状態になるとますます本物の肉との違いがわからなくなります。
興味のある方はぜひ試してみてください!
ところで、今回私がこのキャンペーンを知るきっかけになったのが、スーパーが発行しているフリーペーパーです。
毎月テーマに沿って、レシピのアイデアやおすすめの食材が紹介されているのですが、オランダの食に対する感性やトレンドが垣間見えるので、毎月興味深く眺めています。
Albert Heijn(アルバート・ハイン)やJumbo(ユンボ)など大手スーパーがそれぞれ発行、配布しています。無料でもらえるので、旅の途中の手持ちぶさたな時間に読んでみると、けっこういい暇つぶしになるかもしれません。