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こんにちは。デルフト特派員のあおです。
4月27日は、ウィレム・アレクサンダー国王の誕生日でした。
オランダでは、この日はキングス・デー(蘭語 Koningsdag)という祝日です。国を挙げて盛大にお祝いするのですが、残念ながら今年も従来どおりのキングス・デーとはなりませんでした。
しかし、コロナ禍も1年が経ち、当日も天気がよかったため、デルフトも多くの人で町はにぎわっていました。アムステルダムなど大都市ではさらに多くの人が集まっていたようなので、今後状況が悪化しないか心配です。
さて、本来のキングス・デーの様子は紹介できませんが、今回はキングス・デーならではの食べものについて紹介します。
キングス・デーの最大の特徴は、何と言ってもオレンジ色。
オランダ王家であるオラニエ=ナッサウ家の「オラニエ」とは、オランダ語でオレンジという意味。そのため、オランダのナショナルカラーはオレンジです。
当日、人々はオレンジ色を身にまとい、町もオレンジ色で装飾され、国中がオレンジ一色に染まり、飲めや歌えや踊れやのお祭り騒ぎとなるそうです。
オレンジに染まるのは人だけではありません。
スイーツをはじめ、さまざまな食べものがこの日だけオレンジ色に変身します。
その代表格が、トンプース(Tompouce)。
オランダが誇る名菓(?)トンプースは、普段は上のアイシング部分がピンク色なのですが、この日だけはオレンジ色になります。
スーパーやHEMAでも買うことができますが、個人的にはベーカリーのものが甘さも程よくておすすめです(※オランダでは、ベーカリーでケーキや焼き菓子が売られていることが多いです)。
デルフトでも、多くの店がキングス・デーのスイーツを出していますが、私は今回Bakker Suikerbuikというベーカリーで購入してみました。
中のカスタードが程よい甘さで、パイ生地との相性もよく、派手な色合いとは裏腹に食べやすくおいしいです。
商品を受け取りに行くと、店のショーケースにはオレンジ色のスイーツがずらり。
こんなにあっても、タイミングを逃すと買えない場合もあるので、どうしても食べたい方は事前予約をするか、早い時間帯に買いに行かれることをおすすめします。
※カフェ営業もしているのですが、とても居心地のいいお店です。
また、子供用の小さな遊び場も用意されているので、小さいお子さん連れの方でも入りやすいです。
キングス・デー仕様になるのは、トンプースだけではありません。
ドーナツや
ボッシュ・ボルというオランダのスイーツも。
スーパーの一角にもキングス・デーのコーナーができるので、おみやげ選びにもよさそうです。
オランダの代表的ビール、ハイネケンもキングス・デー仕様に。
今回紹介したものはごく一部で、本当にたくさんの商品がキングス・デー仕様のオレンジになり、ついつい「オレンジ集め」をしたくなります。
事態が収束し、キングス・デーの時期に旅行に来られる方は、ぜひ「オレンジ集め」も楽しんでみてくださいね。