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こんにちは、デルフト特派員のあおです。
オランダの絶景としても有名なチューリップ畑。
先月、チューリップ畑のサイクリングに行ってきました。
2021年は新型コロナだけでなく寒さの影響もありましたが、それでも思い出に残るすばらしい体験となりました。
個人的には、オランダを満喫できるイチオシのアクティビティです。
今回は、そんなチューリップ畑のサイクリングについて私の体験談を紹介します。
事態が収束し、春のオランダを旅行できるようになったときは、ぜひ参考にしてみてください。
オランダは花の国と呼ばれるだけあり園芸産業がたいへん盛んですが、なかでもハーレムからデン・ハーグにかけて広がるエリアは、ボーレンストレーク(Bollenstreek)と呼ばれ、球根栽培地帯として特に有名です。水はけのよい砂質の土壌と海沿いの気候がチューリップやヒヤシンスなどの球根栽培に適しているそうです。
キューケンホフ公園もこのボーレンストレークにあり、世界中から花の絶景を求めて観光客が押し寄せる地域なのです。
私は今回、ボーレンストレークの中にあるリッセ(Lisse)という町を起点に約35kmのサイクリングルートに挑戦しました。
サイクリング当日は4月下旬。例年であればチューリップが満開を迎えている頃ですが、今年は寒さのため開花しているのは6~7割くらいでした。コロナで輸出にも影響が出たようで、チューリップの栽培自体も減っているようです。
しかし、水仙やヒヤシンスなどチューリップ以外の花も咲いていたので、物足りなさは感じませんでした。
むしろこの日足りなかったのは爽快な青空。どんよりとしたくもり空ばかりで、写真だと感動が伝わりにくいのがもったいないです…。
でも、こういう天気はある意味オランダのありのままの姿といえるかもしれせん(笑)
オランダの農業地帯らしいのどかな風景の中に、赤、黄色、白などカラフルな花の絨毯が視界に飛び込んできます。
ヒヤシンスのいい匂いも辺り一帯に漂っていて、蝶や蜂ってこういう気分?と想像してみたり。風を切って走るのも心地よく、五感を最大限に使って楽しむことができたのは、サイクリングだからこそ! 最高にオランダらしい体験となりました。
サイクリングルートには、チューリップ以外にも楽しめるスポットがありました。
キューケンホフ公園のすぐ隣にある城で、かつてオランダ東インド会社の提督の住まいとして建てられたそうです。
敷地内には無料で入ることができるので、気軽に散策を楽しめます。城内は特定の日にしか公開されていませんが、敷地内には花壇の美しい庭や美術館、カフェもあります。
小さな牧場や遊具、散策コースなども充実しているので、小さい子供の気分転換にもぴったりな場所でした。
オランダの沿岸部には"duin"と呼ばれる砂丘があるのですが、ノードウェイク(Noordwijk)の辺りにも広大な砂丘があります。
土地の低いオランダにとって砂丘は防波堤の役割も果たしますが、木や草が潮風に晒されながらもたくましく生い茂っており、自然公園としても人々に親しまれています。
サイクリングルートはそのすぐそばを通りますが、海沿いだとにわかには信じられないくらい広い自然公園が広がっています。
こうした砂丘もまた、オランダらしい風景のひとつ。時間に余裕のある方は散策してみると、オランダならではの自然を体感できます。
私は今回時間の都合で訪れませんでしたが、観光者向けに有料で開放している農家もおすすめです。
チューリップ畑の中で記念撮影ができたり、チューリップ摘みなどを楽しむことができ、現地でもたいへん人気があります。
サイクリングコースで見られるチューリップ畑は、そもそも個人の畑(=私有地)ですので、立ち入りも禁止されています。
花畑には頑丈な柵や立入禁止の看板が設置されていることも多く、沿道から眺めて楽しむのがマナーです。
たまに柵のない畑に人が集まっていますが、観光客が許可もなく入ってしまうことが毎年問題になっています。たくさんあるうちの一株でも農家の方にとっては大切な商品。チューリップを傷つけないためにも畝の間を歩いたりせず、手前で楽しむようにしましょう。(参照:オランダ観光公式ウェブサイト )
そして、チューリップ畑はあくまでも球根がメイン。開花からある程度経つと花をすべて刈り取ってしまうので、楽しめる期間が限られているのです。
有料のフラワーファームなら、写真撮影やチューリップ摘みを思う存分楽しむことができるので、おすすめです。
有料開放している農家については、以下の公式ウェブサイトにたくさん紹介されています。
どこもとても魅力的なので、気になる方はぜひ確認してみてください。
Visit Duin & Bollen Streek
次回は、自転車のレンタルについて詳しく紹介します。