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こんにちは。デルフト特派員のあおです。
オランダ名物のスイーツのひとつにAppeltaart (アップルタルト)があります。中にシナモンの効いたざく切りのリンゴがぎっしりと詰まったオランダ流のアップルパイです。
いろいろな町においしいと評判の店がありますが、デルフトでは「Kobus Kuch」のものが最も有名で、このブログで紹介するまでもないほどです。
事態が収束し、安心してデルフトへ旅行できるようになったら、ぜひ訪れてみてください。
Kobus Kuchは1988年にオープンし、以来デルフト市民に愛され続けているカフェです。
「このカフェを訪れずして、デルフトに来たとは言えない」と囁かれているとかいないとか。
オランダのアップルパイは、たっぷりの生クリームを添えて食べるのが一般的。クリームの有無はオーダーのときに聞かれることが多いです。
アップルパイが埋もれてしまいそうなほどたっぷりのクリームが添えられています。
ザクザクの生地とリンゴ、生クリームの相性は抜群です。見た目と裏腹に甘さは控えめ。生クリームも甘すぎないので、全体的にちょうどいい甘さになります。また、リンゴと一緒にレーズンやヘーゼルナッツも入っていて、それもまたいいアクセントになっています。
私はそれほどたくさん食べ比べしたわけではないですが、ここのアップルパイが一番記憶に残っていておいしいと感じています。
Kobus Kuchは、名物のアップルパイのほかにも自家製ケーキのメニューが充実しているので、コーヒーと一緒にゆっくりくつろぐのに最適です。暑い季節には、昼下がりや夕方にビールを一杯なんていうのも最高に気持ちよさそうです。
Kobus Kuchがあるのは、ベーステン広場(Beestenmarkt)。マルクト広場からも歩いてすぐのところにあります。
ここは、かつて1595年から1972年まで牛の売買をする市場でした。けっこう最近まで市場だったのですね。
広場の中央には、牛のオブジェが置かれています。かつてここが牛の市場だったことを表すためにRob Brandt氏が制作し、1993年に設置したそうです。
ベーステン広場は、現在はカフェやレストランのテラス席が並ぶ市民の憩いの場のひとつになっています。晴れると大きな木の木漏れ日が気持ちよく、気候のいい季節は朝から晩までいつもにぎわっていて、デルフト屈指の人気スポットです。
私も先日、約1年ぶりにここのテラス席でカフェ時間を楽しみました。中央のテラス席は人が多すぎたので(テーブル間はちゃんと距離を空けてありますが……)日陰の空いてる席にしましたが、それでも天気のいい日はとても気持ちがよかったです。むしろヨーロッパの夏の日差しは強すぎるくらいなので、日陰がちょうどよかったです。
テラス席でくつろぐ人々やレンガ造りの町並み、そして新教会も見え、ヨーロッパらしさを満喫できる場所です。デルフトでのカフェ選びの際は、ぜひ候補に入れてみてください。