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こんにちは、デルフト特派員のあおです。
先日、スキーダムというに出かけました。小さな町なのでスポットライトが当たりにくいですが、実はプチ観光に最適なすてきな町です。
今回は、そんなスキーダムの町歩きの記録を紹介します。
事態が収束したら、ぜひ訪れてみてください。
スキーダムは、ロッテルダムの隣に位置する町で、デルフトからもオランダ鉄道のSprinter (各駅停車)で2駅なのですぐに行けます。頑張れば自転車でも行ける距離です。
スキーダムは、かつてイェネーバ(Jenever)という蒸留酒の製造で栄えました。ダッチジンやオランダジンとも呼ばれますが、ジンのルーツとなったお酒なのだそうです。
イェネーバの製造に関連して、スキーダムには風車や運河があるので、小さいながらもオランダらしい要素の詰まった古い町並みがいまなお残ります。
こちらの建物は旧市庁舎。
もともと16世紀に建てられ、その後何度も改装され、現在の姿になったそうです。
旧市庁舎の前はフローテ・マルクト(Grote Markt)と呼ばれる広場になっていて、飲食店のテラス席が集まっています。
ランチやカフェ休憩にもおすすめの場所です。
風車群が見られる観光スポットといえば、ザーンセスカンスやキンデルダイクが有名ですが、実はスキーダムも風車スポット。世界でも屈指の高さを誇る風車が、町なかの徒歩圏内にいくつも存在していることが特徴です。
・参考URL:https://www.deschiedamsemolens.nl/
「De Walvisch」(オランダ語でクジラという意味) という風車は、ミュージアムも兼ねているので見学におすすめです。
映像や模型で、スキーダムの風車の役割や歴史をわかりやすく学ぶことができます。最上階では実物のミルも見られ、デッキからはスキーダムの町を一望できます。
2018年に改装されたばかりなので内装もきれいで、階段ものぼりやすいです。昔ながらの梯子だけの風車も多いので、階段がのぼりやすいのはけっこううれしいポイントです。
また、こちらの風車はとてもアットホームな雰囲気。私が2020年に見学に訪れた際は、ほかの見学者が少ない時間帯だったこともあり、とても親切に案内していただきました。
風車内にはコーヒー休憩できる小さなカフェスペースや、小麦粉などのおみやげを購入できるショップもあります。
スキーダムの代名詞ともいえるお酒、イェネーバ。
スキーダムの風車は、このイェネーバの製造に使用する穀物を挽くために使われていたそうです。
町の中心部には、国立イェネーバ博物館もあり、イェネーバの製造過程や歴史を学ぶことができます。
この日は規制緩和前で博物館は再開してなかったので、外観だけでしたが、次の機会にぜひ訪れてみたいです。
個人的にスキーダムでイチオシのポイントは、美しい町並み。運河を中心に広がる古い町並みを眺めながらのんびり散策することがとてもおすすめです。
スキーダムは、デルフト以上にこぢんまりとした町ですが、運河や跳ね橋、風車、歴史ある町並みといったオランダらしい景観が今も残っていて、どこを切り取っても絵になります。
運河には昔ながらの帆船が何隻も停泊していて、趣きがあります。風車、運河と帆船をセットで写真に収めることもできます。
スキーダムには、スキーダム市立美術館やおいしいチョコレート屋、運河沿いのすてきなレストランなどほかにも見どころがたくさんあります。
これら見どころが集まるエリアには、スキーダム駅から運河沿いの道を10分ほど歩くとたどり着きます。
ほかの都市に比べ人も多すぎず、落ち着いて散策することができるので、穴場の観光スポットだと思います。
デルフトやロッテルダムに観光で訪れた際は、ぜひ足を延ばしてみてはいかがでしょうか。