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こんにちは。デルフト特派員のあおです。
『地球の歩き方』本誌でも紹介されている、デルフト焼きの工房「デルフセ・パウ(De Delftse Pauw)」。
伝統的な手法を守る有名な工房でしたが、新型コロナウィルスによる観光客激減の影響で倒産し、閉鎖が決まりました。すてきな工房がこうした形で歴史に幕を下ろすことになり、本当に寂しいかぎりです。
その工房で、現在閉店セールが実施されています。セールの詳細と工房のいまの様子について紹介します。なお、写真掲載につき、工房の方に許可をいただいています。
工房では、閉鎖にともない2021年3月から在庫処分セールを実施しています。
Delftse Pauwで制作された手描きのデルフト陶器が、最大75%オフという信じられないほど破格の値段で販売されています。
本来であれば相当な価値のある作品が投げ売り状態なのは切ない光景ですが、デルフト陶器好きな方にとってはまたとないチャンスでもあります。
たとえば、おみやげにもピッタリなデルフト陶器の小さな木靴は、3つで€15(元値はひとつで€25.5)。
こうした中型の花瓶や水差しも€20~50。おそらく元値はどれも€150以上ですが、あまりの安さに罪悪感すら芽生えます……。
繊細な筆づかいが美しい飾り皿や特大の壺も、元値を考えるとあり得ないほどお買い得になっています。
2021年6月に来店した際もまだまだ品物はたくさん残っていましたが、工房の方にうかがった話によると、Pauwの作品は現在店頭に並んでいる限りで終了とのことです。
セールは9月15日までの予定のようですが、売れ行き次第では終了が早まる可能性もあります。
※後日確認したところ、2021年9月1日までとのことでした。【2021年7月8日追記】
私自身セールが始まって以来何度か足を運んでいますが、いつ見ても商品の美しさに引き込まれてしまい、つい長居をしてしまいます。店を出る頃には、まるで美術館を訪れたあとのような充実感に満たされます。
残念ながら日本から気軽に来ていただくには、難しい状況がまだ続いていますが、オランダ国内や近隣諸国にお住まいで興味がある方は、この夏のお出かけにぜひDe Delftse Pauwに足を運んでみてください。
この日は工房の2階も見学しましたが、長くなってしまったので、次の記事で紹介します♪