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こんにちは。デルフト特派員のあおです。
オランダ南部に、ブレダ(Breda)という町があります。
デルフトからはNS鉄道のインターシティ(快速)で40分弱で行けます。
歩いてみると楽しい町なのですが、有名観光地とまではいかず日本語での情報も少なめです。そこで今回はブレダを散策した時の様子を紹介します。
事態が収束した後に訪問される際の参考にしてみてください。
ブレダ駅から町の中心へ延びる道を進むと、正面に公園が広がります。
ファルケンベルフ公園(Stadspark Valkenberg)という1812年までブレダ城の庭だった公園で、今は手入れの行き届いた緑が気持ちいい広々とした場所です。
昔は鷹狩をする公園だったのだとか。
公園の入口には、ナッサウ男爵記念碑(ブレダは、オランダ王室オラニエ・ナッサウ家ゆかりの地です)。
中央には、カフェや遊具の充実した遊び場も。
ちなみに、この公園では、すこし変わった光景が見られます。それは、鳥です。
水辺の多いオランダでは水鳥は身近な生き物ではあるのですが……
ニワトリ(野生?)がわがもの顔で闊歩していたり、奈良のシカ並みに大群で生息するカナダガンがいたり、ちょっと圧倒されます。
特にこの時はカナダガンの数がすさまじく、芝生は彼らの"落とし物"だらけでした。芝の上を歩く時や座る時はくれぐれも気をつけてください……
公園を抜けると隣には、ブレダ城跡。
現在は王立軍の士官学校となっているため城内の見学はできませんが、ファルケンベルグ公園や堀の外側から外観を眺めることができます。
ブレダ城前には小さな広場があり、噴水やクイーン・ウィルヘルミナ・パビリオン、オランダ総督ウィレム3世の銅像などがあります。
ブレダ城前の広場を抜けると次に現れるのが、ブレダ聖母教会(蘭語:グローテ・ケルク)とグローテ・マルクトです。
聖母教会はオランダ王室の祖先ナッサウ家とつながりが深く、教会内にはナッサウ家の立派な霊廟があります。
デルフト新教会に眠るオラニエ公ウィレム1世も、本来ならばここに眠るはずでした。しかし当時は敵国スペインの支配下にあったため、デルフト新教会に葬られたのです。
ナッサウ家の霊廟はもちろん、ブラバント・ゴシック様式や存在感抜群のパイプオルガンなど見どころ満載の教会です。
町歩きはまだまだ続きますが、長くなってしまったので続きは次回に♪