キーワードで検索
こんにちは、デルフト特派員のあおです。
今回は、前回 に引き続きブレダ散策の様子を紹介します。
グローテ・マルクトの周辺には、カフェや商店の建ち並ぶショッピングストリートが延びています。
ブレダの町を歩いていて感じたのは、デルフトやハーグ、アムステルダムなどの町との雰囲気の違い。
ほかの都市と比べると、道や建物の色が全体的に明るい色が基調のように感じます。
オランダ南部の町マーストリヒトでも同じようなことを感じましたが、ベルギーが近いからか町並みの雰囲気がガラリと変わるのです。オランダのいろいろな町を散策すると、隣国と陸続きなのでこのような文化のグラデーションが体感でき興味深いです。
ブレダは、デルフトに比べると道幅も広いので歩きやすく、カフェやレストランのテラス席もスペースが広いので、ゆっくりできそうです。
中心街に並ぶ商店は、オランダ国内でよく見かけるチェーンの店も多いですが、ひとつだけ個人的におすすめのベーカリーを紹介します。
ベルギー発のベーカリーですが、オランダではブレダにだけ店舗を構えています。
ここでは焼きたてのおいしいパンのほかに、オランダならではのパン(フリカンデルブローチェ、コーヒーブローチェ、フラーイなど)やクロワッサンなども豊富に並びます。
また繊細な飾り付けがうつくしいケーキ、ボンボン・ショコラ、マカロンなどもあり、これが人気のようでいつ行っても地元の方がケーキやチョコレートを楽しそうに選ぶ姿を見かけました。
ベギン会修道院は、神に仕えるひとり暮らしの女性のために設立されたコミュニティです。
以前紹介したHofje もこのベギン会修道院を参考にしているのだとか。
ベギン会修道院といえば、ベルギーの世界遺産が有名ですが、オランダにも存在しており、完全な形で残っているのはアムステルダムとブレダの2ヵ所だけ。
ブレダに残るベギン会修道院は、もともとはブレダ城近くにあったそうですが、1535年に現在の場所に移ったようです。これはナッサウ家のヘンドリック三世がブレダ城と庭の拡張のために移動を命じたためで、それによりこのベギン会修道院はナッサウ家の保護下に入ることになりました。
入口から入るとハーブ菜園や花壇を囲むようにして並ぶ住居、そして奥には小さな教会があります。こぢんまりとしていますが、意外と奥行きもあります。
中には、ベギン修道に関する歴史や暮らしの様子が学べるよう女性たちの銅像や説明板(ただしオランダ語)が設置されています。
見学は自由ですが、現在も住んでいる方がいるので、プライバシーには配慮した上で静かに見て回ってください。