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【チェコ】南ボヘミアの古都で感じる歴史

ART SURVIVE BLOG

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プラハ特派員

更新日
2022年12月13日
公開日
2022年12月13日
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プラハから南へ150キロ程南に離れた所に南ボヘミアの古都、プラハティツェはあります。

日本でもお馴染みのビール、バドワイザーの発祥地として知られるチェスケー ブジェヨヴィツェからは西へ約30km です。

シュマヴァの森、リビン山や ジヴニー川に囲まれる自然豊かな「ボヘミアン フォレスト」の町です。

約9世紀頃に集落が作られ、1381年にローマ王に即位したヴァーツラフ4世が輸入された塩を貯槽し販売する権利をプラハティツェに与えたことにより15世紀末から16世紀に栄え、現在は約11,000人の住民が住んでいます。町の中心地は中世的な古都があり、都記念碑の保護区として法律で保護されています。

市街地 では14世紀に建てられた聖大ヤコブ教会、1571 年に建てられたルネサンス様式の旧市庁舎、プラハティツェ博物館では中央ヨーロッパで最大の日時計を見ることができます。

15 世紀からのフス戦争、ローゼンベルク家の支配、16世紀には皇帝ルドルフ 2 世、17世紀のエッゲンベルク家の所有となったりと、プラハティツェは常に政治的および経済的状況な狭間にあった町と言えるでしょう。

歴史的中心部は 17 世紀と 18 世紀の経済生活の停滞により、今も多くのルネサンス様式の建物が 1981 年以降、都市記念物保護区として保護されています。

また、1918 年までこの町はオーストリアハンガリー帝国 の一部であり、第二次世界大戦が終わるまではナチス政権下にあった国でもありました。1945 年以降ロシアのお陰でドイツ人は追放され、それに代わり共産主義体制となりました。

共産主義時代ではオーストリアとドイツの国境沿いにあるこの町には、Tankovka(タンク通り)と言われる戦車専用のコンクリートの道が今も面影を残しています。

当時の軍用倉庫なども現在では他の用途に使われ、現在町には共産主義時代の建築(パネラークと言われる集合住宅)とルネッサンス建築が共存しています。

このような時代背景があるところですが、現在の町はとても静かで美しく、中心地には観光地や美味しいお店も立ち並んでいます。
今回、地元のガイドの方に案内してもらいながら、このまちでオススメなお店にも連れて行ってもらったので紹介したいと思います。

プラハティツェのおすすめのお店を紹介!

■Čajovna U hrušky
世界中のお茶を集めた茶屋で、建物の地下を改装した店内は、迷路の様に奥深くまで店内が広がっています。

HP

■Pizzeria Primavera
この町一番のピザ屋という定評があり、私が選んだフンギピザ(きのこのピザ)もとても美味しかったです。

HP

■Pivovar Prachatice
この町唯一のビール醸造所であり、大人気の飲み屋としても常に人が沢山います。Prachaticeの冠ビールはクラシックな苦いチェコビールとは違い、柑橘系フレーバーのクラフトビールの様な、とても飲みやすいながら濃いビールを提供してくれます。その場で飲む生ビールももちろんお勧めですし、お持ち帰り用のビールも購入できます。

HP

皆さんにも是非プラハやチェスキー・クルムロフ以外のチェコの素晴らしい町の歴史や景色を楽しんでもらえると嬉しいです。

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