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2022年12月は3年ぶりの一時帰国で、まるで訪日客のようなベタな東京観光を楽しんできました。
イギリスから日本への入国は、事前に現地発行のコロナワクチン証明書取得と「Visit Japan」での登録をしておけば滞りなく済みました。
築地市場といえば2018年に豊洲へ移転してしまいましたが、移ったのは早朝5:30からある競りや朝市がたつ部分で、日中好きな時間に出向いて新鮮な魚介類を買ったり屋台、寿司などのグルメを堪能できる(場外市場)はそのまま築地に残っています。
2000年に都営大江戸線が開通してからはさらに便利なアクセスとなり、今回も同線の「築地市場駅」A1出口より徒歩1分で到着しました。
年末を目前に控えた頃だったので、市場には数の子や栗きんとんといったおせち料理も並び、平日の午前中でも大にぎわいでした。いかにも一時帰国者らしく、着くなり早々1軒めでさっそく箸を買ってしまいました。
土鍋やお椀を探すために入った店にはカップヌードルにお湯を入れ、でき上がるまで待つための蓋などユニークな商品もあり、目移りします。
途中、日本酒やトゲのついた殻ごと出すウニ、カニ、おにぎりなど外国人にも大人気の屋台群を冷やかしていましたが、ひときわ行列ができていた「(山長)」で思わず足を止めました。
店頭で実演販売をしているこちらは、正月用の注文も受けつけていた玉子焼き屋。
ひと切れずつ串に刺さった「串玉」は100円と求めやすいうえに、甘くふんわりとした玉子はボリュームもあって繁盛するのにも納得です。
サキイカやエイヒレ、小骨チップスなど酒呑みにはたまらない、おつまみにピッタリの干物は土産にもピッタリです。
種類が多いので、小袋になっているものを複数買うのが懸命です。なかには佃煮とともに梅干しを販売しているところもあり、ひと粒¥300のプレミアム「ダイヤモンド梅」なるものを物珍しさから購入しました。
場内はとても混雑しているので人の流れを妨げないよう、食べ歩きはせずに買った店先で食べるよう放送が流れていました。
市場のなかではわりと近代的なビルにみえる(築地魚河岸)は、築地市場移転後も築地の活気とにぎわいを将来に向けて継承するため、中央区が設置したものだそうです。
小田原橋棟と海幸橋棟の2棟で構成され、1階は1本道の両脇に水産や青果店が各種並び、2階は関係者以外立ち入り禁止、小田原橋棟の3階には「市場飯(いちばめし)」が食べられるフードコート形式の魚河岸食堂や、食のイベントを開催するキッチンスタジオ、イベントスペースも設けられています。
中央区の計画どおり、棟内は売り子の威勢のよいかけ声と買い物客でにぎわっており、とても活気がありました。ある魚屋ではネギトロの材料に使われる、マグロのすき身のたたきを店頭で小分けにしている作業を見ましたが、まさかあんな手作業で行っているとは知らず、驚きました。
後日なにげなくつけていたテレビに、正月の買い物客が訪れる場所として築地魚河岸が紹介されていましたが、その店が個別で取材されており「ついこないだ行ってきたところだ!」と興奮しました。
一般客、観光客にも解放されている市場ですが、午前5時から午前9時まではプロの買出人の仕入れを優先、1階は食べ歩き禁止など、利用上の注意がけっこうあるので、詳しくは下記の公式ウェブサイトを確認ください。