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つい2週間ほど前はクリスマス風景が広がっていたマレーシア最大のショッピングセンター、1ウタマ・ショッピング・センター(1 Utama Shopping Centre)ですが、チャイニーズニュイヤーを前に中華風のお正月風景のデコレーションが登場しました。
今年のテーマは、中国潮州八景の一つである歴史ある広済橋と桟橋を再現したもの。
象徴ともいえる皇帝旗や俯瞰で見るとポンツーンと呼ばれる船が左右対称に並んでいるのがわかります。
「到潮不到橋、枉向潮州走一遭」ということわざもあり、「潮州に行ってこの橋を見なければ、潮州を訪れたとは言えない」と言われているそうです。
ポンツーン船の歴史は清時代に遡ります。
中国潮州市で遠洋貿易に従事していた商船の逸話にちなんで、「アン・タウ・ツォン」と呼ばれるレッド・ヘッド・ジャンク(The Red Head Junk)。
船首に赤い筆が描かれていることから、その名がつきました。
船には必ず目が描かれているのは、「自分の進むべき方向が見えるように……」という意味なのだそうです。
この船は潮州の重要なシンボルであり、かつては中国と世界の経済・文化交流の架け橋となっていました。
デコレーションの周辺には中華圏で縁起がよいとされる桃の花、菊、蜜柑の木などが置かれています。
桃の花は造花ですが、菊と蜜柑は本物で、近づいてみると菊の花からはほんのりとした香りがしています。
寺院の両側には色彩豊かな帝国旗が飾られ、新年を前に厳かな雰囲気が感じられます。
多民族国家マレーシアらしく、多民族の文化を尊重することが根付いているように感じられます。
チャイニーズニューイヤーでもムスリムやインド系の人々が、デコレーションの前で写真を撮って楽しそうにしているのも、いつもの光景です。
今年のチャイニーズニューイヤーは1月22日、23日です。
広東オペラショー、人形劇などに加え、風物詩ともいえるアクロバティック・ライオン・ダンスなどのイベントが開催されます。
※詳細などは公式Facebookなどで確認をお願いいたします。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.534614418696387&type=3
ニューウィング(New Wing)側にも当時の邸宅を再現した建築が登場!
ここではお正月用品や服、お菓子などを販売する屋台が軒を連ねています。
上階から眺めると本当に邸宅が出現したように見えます。
すでに今年2回目となるマレーシアのお正月がやってきます。
赤一色に染まるチャイニーズニューイヤーの美しさをぜひ楽しんでくださいね。
(撮影by逗子マリナ)
※一部画像は1 Utama Shopping Centre広報より提供された素材を使用。その他は許可を得て撮影しています
※写真の無断転載禁止