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マレー半島最南端に位置するジョホール州。クアラルンプールよりもさらに赤道に近くなるため、晴れた日は陽射しの強さをことさら感じるような気がします。
ムアール川とマラッカ海峡に面するムアール(Muar)。またの名をバンダル・マハラニ(Bandar Maharani)と呼ばれるこの小さな街は、一説によるとマラッカ王国よりも古い歴史があるとされています。
のどかな水辺の町の川沿いに、西洋の洋館のような建物があります。
以前、中華寺院のような建築様式を模したモスクをご紹介しましたが、こちらも実はモスク。
ムアールで最古といわれるジャメ・ムアール・モスク/マスジド・ジャメ・スルタン・イブラハム(Masjid Jamek Sultan Ibrahim)は1927年に建築が始まり、1930年に当時のジョホールの皇太子によって正式に開院式が行われました。
モスクはジョホール州政府と寄付によって建てられたのですが、建築のデザインをしたのは画家だったそうです。
モスクといえばミナレットと礼拝堂にあるドームが特徴的なのですが、ジャメ・ムアール・モスクはミナレットは1本、ドーム部分も外観からは屋根の一体化しています。
モスクの裏には4階建ての塔があり、これは非常に珍しいのだそうです。
何よりも、西洋建築の影響を受けている外観は非常にモダンな印象を受けます。
庭は植栽もよく手入れされており、芝生が植えられレンガの歩道を歩いて裏手にあるムアール川へと続いています。
西洋風の建築ではありますが、やはりモスク。
正面入り口には左右対称の典型的なイスラミック文様があしらわれています。
また屋根の最上部にはイスラム教のシンボルである「星」と「月」が見られます。
訪れた日はよく晴れていたので、空の青と雲の白がまるでモスクの色に呼応するようで非常に美しい佇まいを堪能できました。
ところで今回、モスク外観の撮影は許可されたのですが、レンタルのローブがあるか確認できず中に入ることはできませんでした。
中を見学したい時は、女性の場合髪が隠し、体を覆うローブのようなものを持参し、スタッフなどに確認することで許可されることもあるようです。
また、ミナレット(塔)からアザーン(礼拝の呼びかけ)が流れ始めたら礼拝時間が近づいています。
礼拝時間は異教徒は中に入れないでの注意してくださいね。
(撮影by逗子マリナ)
※敷地内撮影許可をいただいて撮影しています
※写真の無断転載禁止