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マラッカ海峡に面したマレーシア。セランゴール州(Selangor)、マラッカ州(Melaka)にはビーチが多く、絶景の夕日が鑑賞できることで知られていますが、実は美しいビーチが点在していることでも知られています。
大きなリゾート施設もあるのですが、隠された宝石(Hidden Jem)と称されるローカル以外にあまり知られていないビーチも多くあります。
その一つが今回ご紹介するパンタイ・タンジュン・ビデラ海岸(Pantai Tanjung Bidara)です。
今回ご紹介するのはクアラルンプールから南に125km、車で2時間ほどの場所に位置します。
マレーシアの公衆ビーチはあまり整備されていないことが多いのですが、このビデラ海岸はシンプルながらも、海の家(風なホーカー)、トイレや更衣室、日除け付きの休憩ベンチ、駐車場などの設備が整っています。
ビーチにはゴミも落ちておらず、青い空と海岸線が続く風景に癒されます。
昼過ぎで暑かったのですが、海から風が吹いているため日陰に入ると心地よいリゾートっぽさが感じられます。
ホーカーにはドリンクやローカルフードなどが販売されています。
学校が休みの時期は、家族連れなどがピクニックに訪れるのだそうですが、すごく混むというほどではないようです。
そしてこの小さなビーチから10kmほど内陸に入ったところには真っ白なモスクがあります。
正式名称はマスジド・アル・スルタン・アブドラ(Masjid Al Sultan Abudullah)で、マスジド・タナー(Masjid Tanah)という小さな町に位置します。
名前の由来は、 アブドラ王(Al Sultan Abudullah)が落成を宣言したことによります。それ以前はジャメ・プトラ・モスク(Jamek Putra Mosque)という名前でした。
中東様式を模した現在のモスクは、2019年にスルタンによって建築されたもので、その名が冠せられています。
白一色のモスクは非常に珍しく、陶器のような見た目とドームに施された彫刻が美しさが目をひきます。
マスジド・タナー(Masjid Tanah)という地名の意味は「粘土(Tanah)のモスク(Mosque)」。
元々この地にインドから渡ってきたインド系ムスリム宣教師が建てたモスクが、粘土と卵の殻で外壁が作られたことから由来しているのだそうです。
訪れた時は礼拝の時間に差し掛かってしまったので外観のみ見学しましたが、確かに単色づかいのモスクは珍しいですね。
観光スポットとして知られているモスクだけではなく、小さな町にも美しいモスクがたくさんあるので陸路で移動する際はぜひ探してみてくださいね。
(撮影by逗子マリナ)
※モスク敷地内撮影許可をいただいて撮影しています
※写真の無断転載禁止