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エジンバラから車でおよそ40分。ファイフ地方にはセントアンドリュースをはじめとした有名なゴルフコースが数多くあります。そんなに名が知れていないゴルフコースも含めれば、550ものゴルフコースが福島県と同じ大きさのエリアにあることになります。
筆者はゴルフが好きで2023年にこのスコットランドのファイフ地方に引っ越してきました。ゴルフコースという場所は、もちろんゴルファーのための施設ですが、実際のところゴルフをしない人にとっても楽しい所です。ゴルフコースの周りは大抵壮大な自然に囲まれているので散策が楽しめるし、クラブハウスでその土地の食べ物やビールを楽しむこともできます。今回はそのうちの一つ。森林に囲まれたレディーバンクゴルフコースを紹介します。
ファイフ地方の中心クーパーという町の近くにあるのが、レディーバンクゴルフクラブです。
1987年にセントアンドリュース出身のオールドトムモリス氏によって6ホールのゴルフコースとしてつくられたこのゴルフコースは、この140年間で形を変え、1961年に現在の形である18ホールのコースになりました。
2019年にはシニアオープンが開催されている他、毎年ブリティッシュオープンの予選コースにも指定されています。そしてこの歴史あるゴルフコースは、その質の高さとレイアウトの美しさでUKトップ100選にも選ばれています。
メインロードからゴルフコースのある敷地に入ると、一瞬で森林の中に入り込み、高い松林に囲まれた細い一本道へと続きます。左手には木々の間から緑が眩しいゴルフコースが垣間見えます。
細い一本道を進むと、その先にはとんがり屋根に白い壁のかわいい建物クラブハウスと駐車場があります。
駐車場をはさんでクラブハウスの向こう側には電車の線路が走っていて、踏切を渡った更に向こう側にもゴルフクラブ専用の駐車場があります。遠くにはローモンドヒルが見え、目の前には雄大な景色が広がります。
クラブハウスの右側は広いウォームアップ場になっており、プレイ前にショットやパッティング、バンカーショットなどの練習を行うことができるのも有難いですね。
プロショップでチェックインをした後、いよいよゴルフがスタートします。ちなみにプロショップではレディーバンクのロゴ入りのグッズを手に入れることができます。
ゴルフコースは松林とヒース(スコットランド独特の植物。地面に這うように広がり、夏には細かい紫の花を咲かせます。スコットランドの丘は、夏になるとヒースの花で紫色に染まります。)に囲まれたパークランドコースです。
フェアウェイを歩くと芝がふかふかで乾いているので、森の中のコースなのに、まるで海辺のコースを歩いているような感覚です。松の大木が多く、空気が澄んでいて、歩いているだけで癒されるような気持になります。(ちなみにゴルフ場の周りは森林公園になっているので、誰もが森の中を歩くことができます。)
造形的で深いバンカーがあちこちにあり、広大なゴルフコースのいいスパイスになっています。
ゴルファーにとってこのコースはチャレンジであると共に、自然の美しさを堪能できる憩いの場所だと思います。そしてゴルフをしない人にとっても、この場所を訪れ、歩くだけでも気持ちが癒されること間違いなしです。
駐車場横のウォームアップエリアに加え、敷地内には広々とした練習エリアと、9ホールのミニコースがあります。またクラブハウス内にもスウィングをチェックできるモニターが設置され、利用することができます。
こうした施設の充実が、訪れる人々に満足感を与え、ジュニアの育成にもつながっているのだと思います。
クラブハウスにはバー、レストランがあり、ビールやウイスキー、紅茶やコーヒー、そして食事を楽しむことができます。バー、レストランには大きな窓があり、1ホール、9ホール、18ホールを眺めながら食事ができます。
また、テラス席もあり、夏には気持ちのいい外で時間を楽しむこともできるんです。
クラブハウス内にはシャワーも完備されていて、ゴルフ後も施設を利用することができます。
ゴルフコースの周辺一帯はレディーバンクウッズと呼ばれる森林公園になっていて、鹿やウサギ、リス、キツツキなどの野生動物誰もが多く生息しています。ここは小道も整備されていて、誰もが散策を楽しむことができます。
レディーバンクの町には駅の近くにパブやカフェもあります。
歴史あるマーケットタウンのクーパーや大きな新しい町グレンロセスにも近く、アクセスしやすいロケーションになっています。
ゴルフ好きな人はもちろん、自然やショッピングを楽しみたい方も是非足を運んでみてください。