キーワードで検索
クアラルンプール市内北部に位置するバツー洞窟(Batu Caves)は、一度は訪れたい屈指の観光スポットとして知られています。272段のカラフルな階段や本国のインドでは禁止されている奇祭タイプーサムが開催される場所として知られています。
周辺マレーシアにおけるヒンドゥ教寺院の聖地とされているため、インド系住民が多く住んでいます。
バツー洞窟(Batu Caves)の前の高架の幹線道路をはさんだ反対側には、周辺の人々の生活を支える製造業や修理工場、倉庫が集まる工業団地が広がっています。
どちらかというとランチやお茶といった雰囲気ではなさそうなエリアなのですが、実はここには知る人ぞ知る「隠れた宝石=穴場(Hidden gem)」と呼ばれるカフェがあります。
工業団地内の道路と幹線道路の角地にあるのが今回ご紹介するファーム・カフェ(Farm Cafe)。
周囲の風景とは異なる雰囲気の今風の外観が目をひきます。
マレーシアで多く見られるローカルカフェは、マレーシア料理(マレー、中華、インド)のフュージョン、ウェスタン(西洋)、そしてそのフュージョン(融合)といったものがメニューの主流です。
ファーム・カフェ(Farm Cafe)のメニューも典型的ともいえるマレーシアのローカルのカフェやコピティアムメニューを提供しています。
ハラルであり(具体的には豚肉類、酒類の提供はなし)、またインド系住民の多いエリアのメニューのため、牛肉はありません。肉類は鶏肉、羊肉となります。そして魚介類が充実しています。
午前中はモーニングを提供しています。ウェスタンのビッグブレックファストからローカルメニューのナシレマ、トースト&エッグなど。
※モーニングのメニューは12時までということですが、実際には11時半ぐらいから終日提供されるメニューへと切り替わってしまうこともあります。このあたりはマレーシアっぽいです。
ファーム・カフェ(Farm Cafe)のメニューはこちら から
今回は平日ランチ限定のプロモーション(お得)セットをすすめていただきました。
8種類のメニューからメニューを1点+アイスレモンティー&パンダン・プリン(Pandan Pudding)がついてRM28.5(約855円)です。税金もサービスチャージも込みとなっています。ただし価格は周辺のローカルのホーカー(屋台)などの倍以上ではないかと思います。
周辺は緑が少ないので晴れた日は暑く、エアコンの効いた店内にほっとします。
エビのガーリックパスタ(Udang Olio)と鶏のカリカリ揚げ(Ayam Gunting Mat Salleh)をオーダー。
プレゼンテーションも美しく、ボウルからはみ出るようなエビが2尾入っています。
底にアーリオオーリオソースが沈んでいるので、パスタはよく混ぜて食べます。
けっこうオリーブ油とにんにくを使ってあるのですが、くどくないので食べやすいです。
カリカリに揚げてあり、よくある油っぽさがありません。
鶏肉の下には炒めたポテトとオニオン。サイドにフレッシュサラダが添えてありバルサミコ酢がかかっています。
こちらは練乳がかかったデザートのパンダン・プリン(Pandan Pudding)。
見た目より甘くありません。パンダンはほんのり香る程度です。
オリジナルメニューのデザートの仕様とはちょっと異なります。
またレモンティーはノーシュガー。
マレーシアでレモンティーを頼むと砂糖入りが普通となっていることが多いので、甘い飲み物が苦手な私としてはこれは嬉しいです。
穴場カフェだけあって、出される料理も丁寧に調理されていて大満足。
野菜などが新鮮なのは地元の農家の方々の協力もあるとのことだそうです。
ただし、サーブされるまでの時間がちょっとかかることもあるので、訪れる際は時間に余裕を持っておいた方がよさそうです。
余談となりますが、クアラルンプール中心部のレストランでは会計時に飲食代に税金=外税(6%)、サービスチャージ(10%)をプラスするところが増えてきています。
もちろんこの請求自体に問題はないのですが、「思っていたよりも会計が高いな」と思った時はレシートをよく見てください。
バツー洞窟(Batu Caves)を訪れた際は、少し足を伸ばして訪れてみてはいかがでしょうか。
アクアセスは徒歩でも近そうな距離なのですが、移動は迂回もありあまり歩くのに快適な環境ではないのでタクシー配車アプリのグラブ(Grab)をおすすめします。
(撮影by逗子マリナ)
※店内は撮影許可をいただいています
※写真の無断転載禁止