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一説によるとマレー半島には900種類以上ものランの花があると言われています。
熱帯で生育するランはマレーシアでもよく見かけ、名門マジェスティック・ホテル(Majestic Hotel)には、その名を冠したオーキッドコンサバトリー(The Orchid Conservatory)というティールームがあり、アフタヌーンティーがいただけます。
今回は、クアラルンプール郊外にあるラン農園のカフェをご紹介します。
ワールド・オブ・ファレノプシス(World of Phalaenopsis)は、クアラルンプールから北へ約50km、車で1時間ほどの距離にあるウル・ヤム(Ulu Yam)地域にあります。
ランを栽培し直売している農園で、温室の中にはあらゆるランの花が展示され自宅用、贈答用などと目的に合わせて購入することができます。
ランの花が展示されているところを歩いているだけでも、優雅な気分になります。
※販売用のランの花の撮影は禁止されていますので、ご注意ください。
ランの販売だけではなく、実はワールド・オブ・ファレノプシス(World of Phalaenopsis)の奥には知られざるカフェがあります。
フロレッセンス(The Florescence)は、ランの販売エリアにひっそりと位置するカフェは、植物に囲まれた入口が印象的
鴨がいる池をのぞむこちらのカフェの店内には、さまざまなランの花が飾られています。
カフェの中は締め切ってあり外よりも涼しいのでエアコンかと思いきや……
壁には金網のようなものが這わせてあり、ここに水が流れています。
どうやら気化熱を利用した冷却システムのようで、冷たい冷気を大型扇風機(サーキュレーター)で送って室内を冷やしているようでした。
心地よい涼しい風が客席まで流れてきます。
ここはカフェではあるのですが、奥は苗床(nursery)になっています。
苗床のあるエリアは許可なく入ることはできません。
主役はあくまでもランです。
こちらはパンダンのティラミス風スイーツのパンダン・ミス(Pandan Misu)RM15(約450円)と、アイスレモンティ(Iced Lemon Tea)RM16(約480円)。アイスレモンティは、ピッチャーでサーブされます。
こちらはストリベリーワッフル(Waffle Strawberry)RM18(約540円)。
注文してから焼き上げるので少々時間に余裕をとのこと。
ケーキもワッフルも思ったよりも甘くなく、シンプルで素朴な味。
いちごに酸味があり、ゲンティン・ハイランドやキャメロン・ハイランドなどのローカルのものなのでしょうか。
緑多い店内に癒されながらゆっくりと時間を過ごすことができます。
ラン園だけあって、カフェ内の至るとことにもランの花がさりげなく飾られています。
テーブルの上や壁、そして床には鉢植えなどなど。
その他にも熱帯らしい植物も多いのですが、すっきりとレイアウトされていて明るいのが印象的。
窓の外には池があり、カフェから出るとボードウォークとなっていて、少し歩けるようになっています。
残念ながら車のみのアクセスとなってしまいますが、自然あふれるウル・ヤム(Ulu Yam)にはさまざまな観光スポットがあるので、いくつかご紹介したいと思います。
(撮影by逗子マリナ)
※撮影許可をいただいて撮影しています
※写真の無断転載禁止