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ファイフ地方はエジンバラから北東に40分ほど上がったところにある、海と丘に囲まれた自然いっぱいの美しい場所です。海岸線に沿ってセントアンドリュースを始めとした有名ゴルフコースが数多くあり、夏にはゴルファーや観光客が多く訪れます。今回はセントアンドリュースから南に車でおよそ20分のところにあるリーブンという町の大人気ゴルフの打ちっぱなし施設を紹介します。
主要道路からこのゴルフ打ちっぱなし施設「WELLSGREEN」に入ると、正面に広い駐車場、右手に石造りの長屋、左手には広々とした9ホールのミニゴルフコースが見えます。「WEE COURE」と呼ばれるパー3のミニコースは、主にゴルフの初心者やジュニアたちがゴルフを楽しむことができる小規模のゴルフコースなんですが、普通のピッチアンドパットコースよりも広々としていて、しっかり歩いて普通にゴルフを楽しむことができる、気持ちのいい場所になっています。コースには祖父とゴルフを楽しむ小さな孫や、子供たちだけで楽しそうにプレーする姿が見られます。
右手の石造りの長屋は、打ちっぱなし場のエントランスと受付、ゴルフショップとレストランになっています。
ゴルフショップは天井が高く広々としていて、衣服、ゴルフクラブ、バッグ、ゴルフ用品などのゴルフに関連したグッズが充実して揃っており、お得なセール品コーナーもあります。そしてここから更に打ちっぱなし場とレストランへとつながっています。
受付を済ませて機械からゴルフボールをバスケットに出し、打ちっぱなしのベイに行きます。ベイは1階か2階かを選ぶことができます。
今回私が行ったのは1階のベイ。スペースはかなり広く、小さなテーブルとイスもあり、2~3人で楽しむことができます。各ベイに標準で設置されているのが「トップトレーサー」。この機械は自分のスイングや飛距離を分析できるだけでなく、世界にある有名ゴルフコースを選択し、実際にゴルフボールを打ちながら、友達と一緒にゲームとして楽しむことができるんです。この日私が選択したのは地元神戸の鳴尾浜ゴルフクラブ。モニターにはCG画像とはいえ日本のゴルフ場の景色が映され、とてもなつかしくて楽しい気持ちになりました。
ベイではスナックや飲み物を注文することができます。メニューはホットドックやハンバーガーなどの簡単なものですが、レストランでつくった熱々の美味しい料理を、ゴルフを楽しみながらレストランよりも安い値段で食べられるのもうれしいですね。
またここにはPGAプロも常駐していて、初心者を集めてのコーヒーモーニング(お茶付きゴルフグループレッスン)や家族ゴルフレッスン、個人レッスンの他、クラブフィッティングも受け付けています。そして週に一回、PGAプロたちによるポッドキャストを投稿していて、それがまた面白い。ゴルフをする人もしない人も楽しめます。私はスコットランド訛りの英語に慣れるためにもこのポッドキャストを聴いています。
ここはゴルフの練習場だけではなく、社交の場や娯楽施設としての役割もあるようです。
ここには広々した打ちっぱなし場を見ながら食事が楽しめる、広いレストランとバーもあります。メニューはスープ、サンドイッチ、パニーニ、バーガーなどの軽食の他に、ハギスやブラックプディング、ポテトスコーンなどのスコットランドの郷土料理もあります。座席やテーブルは居心地がよく、店内も広々と落ち着いた雰囲気で清潔。スタッフも皆親切で、こちらでは珍しいほどきちんとしたサービスが受けられます。
料理はどれもとにかく美味しいです。材料も新鮮で、きちんと手作りされたものだということがわかります。私はこれまでにこのレストランでブラックプディングボンボン(豚の血のソーセージで作ったミートボール)、ハドック(小タラ)のパンケーキ包みとチップス、BLTサンドイッチを食べましたが、どれも本当に美味しかったです。
そしてここにはバーもあり、食事をしない人でもゴルフの練習後に一杯飲むこともできます。
このレストランとバーは地元の人たちにも大人気で、ゴルフをしない人も家族連れやパーティーで利用することが多く、いつも混んでいるので、予約してから訪れることをおすすめします。
今回はファイフ地方リーブンにあるゴルフ打ちっぱなし場を紹介しました。ここはゴルフの練習場というよりも、家族で楽しめる娯楽施設としての役割が大きいように感じました。とにかく食事が美味しいので、併設のレストランを訪れるだけでも十分楽しめると思います。
皆さんもスコットランドを訪れる際には、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。