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熱帯の国マレーシアでは、さまざまな南国フルーツを楽しむことができます。
スーパーやフルーツショップなどでよく見かけるのは、マンゴー、パイナップル、マンゴスチン、ポメロ、ドラゴンフルーツなどではないでしょうか。
マレーシアを代表するフルーツともいえるドリアンはスーパーで売っていることもありますが、基本的に匂いが出ないように厳重にパックされています。
通常は屋外の屋台(ホーカー)などオープンエアの場所で販売されその場で食されています。
※もちろん持ち帰ることもできますが、例えばホテルなどでは持ち込みを禁止されていることもあるので注意が必要です。
東南アジアのフルーツかと思いきや、実はアメリカ大陸原産と言われているのがサワーソップ(soursop)です。
暖かいところで育つ南国フルーツでマレーシアでもありますが、どこでもよく見かけるというほどではないかもしれません。
見た目の印象は、ドリアンに似ています。
というのも、ドリアン・ベランダ(durian belanda)という呼称もあるぐらいです。
日本語ではトゲバンレイシと呼ばれているそうで、分類上ではバンレイシ科に属するのだそうです。
確かに実の表面にはドリアンほどではないのですが、トゲがあります。
気になるその味ですが、サワーという名前の通り、酸味があります。
ただし酢っぽいというよりも、フルーツなどに感じられる甘酸っぱさではないでしょうか。
個体によっては酸っぱさが強めに感じられることもあります。
匂いはドリアンのような見た目とは異なり、特徴が際立つということはありません。
ただし南国のフルーツらしい、やや重厚なココナッツ、もしくはバナナのような匂いがします。
そして実の部分は非常にクリーミーで、完熟したものを手で持つと、粘り気のある果肉が感じられます。
スーパーなどではカットされてパックされたものが販売されていることもあります。
ただし、どちらかというとレアなフルーツなので、どこでも買えるというわけでもありません。
むしろシーズンに入ったドリアンの方が入手しやすいかというぐらいです。
サワーソップは普通に食べてもよいのですが、ちょっとクセがあるなと思った時はジュースにしてしまいます。
実際に果物売り場などではサワーソップをジュースにしたものも売られていて手軽に味わうことができます。
ジューサーやフードプロセッサーなに実を入れるだけで完成。
ただしかなり濃厚なので、ジュースにする際は少し氷を入れるか、冷水を足すと飲みやすくなります。
ここで注意したいのが種。
サワーソップの実には黒い種があるのですが、これが表面だけではなく内部にもあります。
全て除去したと思っていても種が残り、ジューサーを回した時に黒い種が粉砕されているのが目視できることも……。
ジュースになると飲みやすく、甘さが控えめなためすっきりといただけます。
価格の目安としては、スーパーなどで実ごと購入する場合はRM21〜(約630円)/kg、カットされたものはRM12.6(約360円)/320gで販売されています。
また前述したように、どこでもというわけではないですが、ジュースに加工されたものも売っているのも見かけます。
スーパーやフルーツショップ、マーケットなどで見かけたら、日本ではなかなか食べられないサワーソップに挑戦してみてはいかがでしょうか。
(撮影by逗子マリナ)
※写真の無断転載禁止