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東マレーシア(ボルネオ島側)サバ州(Sabah)にある最高峰のキナバル山(Mt.Kinabalu/ Gunung Kinabalu)。
コタキナバル(Kota Kinabalu)から車で1時間50分ほどのジャングルに囲まれたキナバル国立公園(Kinabalu National Park)に位置します。
自然にあふれ、登山、トレッキング、ハイキング、キャンプ、温泉などさまざまな自然のアクティビティが楽しめるため国内外から多くの人で賑わっています。
アクティビティには遅い時間であったり、散策程度を楽しむのにオススメなのがキナバル国立公園(Kinabalu National Park)内にあるキナバル・ボタニカル・ガーデン(Kinabalu Botanical Garden)です。
1981年に開園。およそ1.4ヘクタールの敷地には、自生していたもの、新たに植栽されたものなど約800種の植物が共生しています。
キナバル国立公園(Kinabalu National Park)は753キロ平方メートルの広さがあり、約5000種類もの植物が確認されているとのことです。
それぞれ色分けされていて、一般的な種類は「黒」、薬用/食用は「青」、ラン類は「緑」、絶滅危惧種&希少種&保護種は「赤」のラベルがついています。
周囲にはネーチャー・トレイル(Nature Trails)が多く、案内標識にも表記されています。
基本的にキナバル・ボタニカル・ガーデン(Kinabalu Botanical Garden)までの道と園内は舗装された道(一部ボードウォーク)を歩きます。
若干のアップダウンはありますが晴れていれば問題がありません。
ただし雨が降ったりするとすべりやすいので注意が必要とのことでした。
キナバル・ボタニカル・ガーデン(Kinabalu Botanical Garden)では時期によって咲いている花が異なるようです。
熱帯とはいえ標高1000mを超えているため、年間気温は4〜28度とかなり幅が広いようです。
また、11月〜3月までのモンスーンの季節は雨が多く気温も低いとのことでした。
キナバル・ボタニカル・ガーデン(Kinabalu Botanical Garden)自然を生かした植物園なのですが、回廊のようになっている散策路は迷うこともありません。
ところどころ清流の流れる小川があったり、ベンチのある休憩所があったりします。
ゆっくりとしたペースで歩いても一周40分程度で回れるかと思います。
園内は日射しが木々でさえぎられているのもあるのか、標高があるせいか、時折冷んやりとした心地よい風が吹き抜けていきます。
自然の形に近い植物園なので咲いている花は時期によるようです。
このピンク色の実の実のようなものをつけた花はメディニラ・スペシオサ(Medinilla speciosa)というのだそう。
鮮やかなピンクが木々の間から差し色のように見えています。
また古くから伝統的な薬草としても使用されてきたとのことです。
日本でも洋蘭として人気のあるバルボフィラム・ロビー(Bulbophyllum lobbii )も自生していました。
南国を思わせる鮮やかな黄色の花びらが印象的です。
他にも食虫植物のウツボカズラやシダ類なども見ることができます。
花が咲き乱れるといった一般的な植物園というよりは、自然環境そのままで自生する植物を見ながら散策するという趣旨に近いといった印象でした。
周辺にはロッジやシャレーがあり宿泊することもできるので、宿泊してキナバル山の麓で大自然を堪能するのもよいかもしれません。
(撮影by逗子マリナ)
※Sabah Parks Pfficeにて責任者より記事作成および撮影許可を取得しています。
※写真の無断転載禁止