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17日は、祇園祭・前祭りの山鉾巡行でした。
今年は、祝日の巡行となり、沿道には沢山の人で賑わいました。
午前9時、四条烏丸で前祭りの先頭を行く
長刀鉾に、お稚児さんが乗込み巡行が始まります。
いよいよ山鉾巡行の始まりです。
音頭取りの「エンヤラヤー」 「ソーレ」の
掛け声とともに、動き出す鉾。
コンチキチン コンチキチン
四条通りを勇壮に進む23基の山と鉾。
祇園囃子がビル街に響きます。
山鉾が巡行する四条通りは、京都の真ん中を走る東西の通り。
かつての平安京の四条大路にあたり
東は祇園の八坂神社の石段下から、西は松尾大社まで続いています。
長い歴史の祇園祭。祭りの始まりは、平安時代の前期・869年。
各地で疫病が流行していた時、神に疫病を鎮めてもらう
願いを込めて始まったと伝わっています。
4年ぶりに制限のない本来の形で行われた今年の山鉾巡行。
山鉾の屋根の上に建つ「鉾に立つ槍」「山に立つ松」には、
疫病神が吸い込まれると言われています。
山や鉾が通る度に沿道からは拍手が起こりました。
動く美術館と言われる祇園祭り。
孟宗山の左胴懸は平山郁夫画伯「砂漠らくだ行・月夜」。
絹製のつづれ織りで横2.7メートル、高さ1.55メートル。
月夜の砂漠をらくだで旅する一行が描かれています。
後方の「見送り」は、日本画家・竹内栖鳳 筆による竹の図、
画家直筆の墨絵で、肉筆による懸装品は珍しいと言われています。
河原町交差点では鉾の方向を90度変える「辻回し」が行われています。
「辻回し」では、竹を車輪の下に敷いて水をまき、引き手衆が縄を引くと、
ばりばりと音を立てながら、鉾は滑るように向きを変えました。
河原町三条では舞妓さんも巡行に声援を送られていました。
だらりの帯柄は、「花火」。
そして「鉾と松」。
お世話をされていた、お茶屋さんの帯柄は「粽」。
京の夏が帯柄から伝わって来ました。
舞妓さんの声援を受けて、山鉾が進んで行きます。
四年ぶりに制限なしで行われた、今年の前祭り山鉾巡行。
晴天に恵まれましたが、京都市の気温は37.6℃を記録する猛暑日となりました。
祇園祭は一か月にも及ぶ長いお祭りです。
この後、7月18日からは、後祭りの山鉾建てが始まります。
山鉾曳き初めは20日から21日。
後祭りの宵山は23日。
24日は、後祭り山鉾巡行と花傘巡行と還幸祭へと続きます。