キーワードで検索
先月7月、“ゴルフの聖地”ことスコットランドのセント・アンドリュースにある名門コース、キングス・バーンズ・ゴルフリンクスを含む3コースを回った両親は、2023年8月12日、いよいよ今イギリス滞在のクライマックス、現在サリー州のウォルトン・ヒース・ゴルフクラブで開催中の「AIG全英女子オープンゴルフ選手権(The AIG Women's Open 2023)」を観戦してきました。
畑岡奈紗さん、勝みなみさんなど、決勝である第3ラウンドに残った日本人選手10人を間近に見た両親の、現地での様子をお届けします。
ロンドンから25㎞ほど離れたイングランド南東部、タドワースにある開催地までは、車や電車で1時間強ほどです。開催期間中は、レッドヒル(Redhill)駅より無料のシャトルバスが出ています。
両親は開始時間(日によって変わる)ピッタリの朝8時には到着し、この日最初にティー・オフしたモリヤ・ジュタヌガーン選手からしっかり見ていますが、出入りの時間は自由で、かつ再入場可です。
ゴルフ場に着き、受付でスマホ内のチケットを見せると、コース会場の地図と、チケット代わりのリストバンドをもらえます。このときに荷物検査もあり、「検査済み」のシールを持ち物に貼ってもらいます。折りたたみ椅子やドローン、自撮り棒、アルコールなどは持ち込み不可です。
会場マップによると、全ホールを回るとおよそ7㎞、1万歩に相当します。選手たちはバギーで移動しますが観客は徒歩のみなので、自信のない人向けに、2㎞の別ルートも紹介されています。
1番ホールでは各選手の名前が呼ばれ、その日最初のショットを放つまでの間合いなど、緊張感が伝わり飽きないということで、両親は午前中いっぱいコース上には出ず、観客グランドスタンドでそれぞれのスタートを見守っていました。
昼食は屋台が集まり、子供も体験できるミニゴルフのコースや、大型スクリーンなどがあるビレッジ(festival fan village)でチーズバーガー(£12.5)を食べました。
ベーコンつきは£13と、大差ないのになぜ頼まなかったのかと聞くと「ベーコンを焼く時間がもったいない」とのことで、大型スクリーンで、なぜか女子サッカーのライブをのんびり眺めるイギリス人たちを横目に、父はマップを見ながらコースの観戦プランに余念がありません。
それでも、女子アマチュアゴルフ界でもっとも権威ある対抗戦「カーティス・カップ(Curtis Cup)」のトロフィーと一緒に写真が撮れるコーナーでは、しっかり記念撮影。
長蛇の列ですが、そばには係員がスタンバイしており、「撮りましょうか?」と、サービス満点だそうです。なお、この日はよい天気でしたが、風が強く寒過ぎ、トイレが近くなっても困るので、ビールを飲む気は起きなかったそうです。
午後は古江彩佳選手と申ジエ選手のラウンドにしばらくついて周り、目の前で繰り広げられる試合に目が奪われたそうです。選手が打つときは、集中できるように「静かに(quiet)」と書かれたボードを掲げるスタッフがおり、ロープ内より入らないよう見張っていたりします。
17時の時点でまだあと3組ほど残っていましたが、この日両親はここで切り上げ会場をあとにしました。第3ラウンドのこの日はすべてが終わったホールアウト後に、ライブ・コンサートなどのイベントがあるので、チケット代がほかのラウンド日と比べて高かったです。
チケットにはそれぞれのラウンドを単独で買う以外に、土日まとめての「週末セット」や4日間全行程のセットもあり、いずれも割安になります。
15歳以下の「ジュニア」チケットは無料なので、翌日13日にある第4ラウンドにわが子も連れて行ってもらってはどうか、などととっさに思いましたが、年齢が小さ過ぎるとそんなにも長時間もたないことや、ボール(ファー)がかなり飛んでくるので危ない、と言われて諦めました。
実際には「何歳?」などと、メディアからの取材を受けていた子供の観客もいたようなので、親も同伴のうえ短時間でサッと切り上げる分には楽しめそうです。
来年2024年度の開催地は、スコットランドの世界最古のゴルフ場、セント・アンドリュース・リンクスのコースのひとつである「セント・アンドリュース・オールド・コース」です。
今年、両親はこちらでプレーをしようとしたのですが、予約が取れませんでした。「超名門コースでの女子ゴルフ、海外メジャー戦を現地で観戦したい!」という方は、すでに予約受付が始まっているので、まずは以下のウェブサイトを確認してみてください。