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通貨はマカオの独自通貨であるマカオパタカ(MOP)で、これは1999年まで続いたポルトガル時代からもそのまま継続されており、ポルトガルの銀行であるBNU(大西洋)銀行と中国銀行がそれぞれ通貨を発行しています。
入国時の現金の持ち込み制限は120,000MOP相当の外国通貨となっています。この金額を超える場合は、入国時または事前の申告が必要です。ネットから事前申告が出来ますが、中国語のみで英語での対応はありません。
制限金額を超える金額が記載されているトラベラーズチェック、小切手や手形も持ち込み制限の対象となりますのでご注意ください。
マカオパタカは国際通貨では無いため、マカオの国外では両替する事はむずかしく、マカオ以外で両替する場合は一旦香港ドルへ換金してからマカオ市内においてマカオパタカへの両替がお勧めです。
香港ドルとマカオパタカは固定レートで、100香港ドル(HKD)=103MOPとなっており、マカオ市内の銀行や両替所での換金は基本的に手数料不要です。銀行での両替と比べると、街中の両替所は若干レートが悪くなっていますが、気にするほどの差ではありません。マカオ市内に入れば日本円から直接両替できるため、日本から来られる際は最低限(1万円程度)の日本円を香港ドルへ換金し、マカオに到着してから必要な金額の日本円をマカオパタカへと換金する事をお勧めします。ホテルやカジノでは日本円からの両替はレートがあまり良くないため、銀行か街中の両替所での換金が主な換金方法と考えておいてください。
またBNUと中国銀行ではお札のデザインが異なります。
両替したあとからデザインの異なるお札を見て慌てないように、あらかじめこちらのリンクを見てお札の種類を確認しておいてください。
BNU銀行発行のマカオパタカ紙幣
中国銀行発行のマカオパタカ紙幣
換金レートは日々変わりますので、こちらをご参考にしてください(実際の換金レートとは若干異なります)。
Google レート換算
基本的には日本で馴染みのあるクレジットカードは使える、と言う前提ですが、強いて言うとJCBとアメックスが非常に弱いと言う印象を受けます。アメックスに限って言えば、大きなIRの中では使えますが、町中の中規模の店では使えない店も多くあります。
VISA・MASTERがメインと考えれば良いと思います。
経験上、クレジットカードでの決済レートはあまり良く無い印象です。理由は簡単でマカオが国際通貨から切り離された地域である事から、一旦米国など他の国のレートで計算されてから、日本円へと再度計算されているためのようです。
従って日本からホテルを予約する際にカード決済をし、それ以外ではチェックイン時の認証でカードを使う以外は、現金で支払いをした方が良いレートで買い物などが出来る印象です。
もちろん現金の持ち歩きはセキュリティ上の問題もありますので、カードで支払いたいと言う意識は自然に働くと思います。カードを使った方が気軽かつ安全ですが、いざ請求書が届いて見ると、現地で計算している数字よりも高くなっている、と言う事はよくあります。
マカオの気候は亜熱帯性気候のため一年を通しての平均気温は23度、平均湿度は非常に高く79%と表記されているケースが多く見られます。しかし実際の気温は夏場(四月から九月)で30度超えは当たり前、湿度も90%台は日常的。とにかく蒸し暑いというのが現実です。そのため、ホテルや飲食店などの室内は冷凍庫のようにエアコンをかけまくり「夏なのに室内のエアコンで風邪をひいた」は、よくあるはなしです。
従って涼しい服装は必須ですが、室内に入った時のために上着は必ず一枚用意する方が良いでしょう。エアコンの除湿機能などはまったく効かず、ひたすら温度を下げるしか方法が無いのがこの国の現実です。
プールは四月中旬から十月末まで入れます。これらから考えて、マカオ観光のベストシーズンは秋口から春に掛けてがベストと言えます。
では冬はどうなの?と言うと、これも室内の暖房は無いケースが多く、冬でも80%を超える湿気対策で冷房全開だったりしますので、外より室内の方が寒かったと言うのはよくある話です。
毎年1月から2月の春節の時期にかけて、とんでもなく寒くなる時期が一週間だけあります。気温が三度!と言う日もあり、暖房の設備が少ない中ではとんでもない思いをする事があります。
一年のあいだ、極端な暑さや寒さが生じる日があることから、マカオの幼稚園・小学校までは、気温が3度以下と38度以上の場合は休校となります
近年、気候変動による台風の大型化に対し、台風の警告シグナルが発令されるようになりました。
下からT1・T3・T8・T9・T10と段階があり、T3は幼稚園・小学校は休校。T8が発令されるとマカオ半島とタイパを結ぶ橋が閉鎖されて公共交通はストップ。市内の銀行をはじめとする会社などは全て閉鎖します。
以前、マカオに大被害をもたらした台風ハト(2017年)の時、観光客がホテルに缶詰となり、食糧の供給が絶たれた状態になってしまい、非常食で何千人もの方が数日間を過ごすと言う事態になった事がありました。
近年、台風の被害の大きさは世界的な問題になっておりますが、政府の発令する情報を常に収集することで、冷静な対応が求められます。
中国語やポルトガル語が読めなくてもT1・T3・T8〜と表示されますから、下記のマカオ政府気象庁のHPでチェックをしてください。
下記の警報の図は2023年9月1日のトリプル台風のうち、マカオを直撃した台風8号の情報です。
「T」は逆さに表示され、左の数字が台風の警報規模を示します。規模によってこの数字が変わっていきます。
また現在の台風の勢力だけでなく「何時頃にT◯に変わります」という予測も掲載されます。
ご覧になると分かりますが、中国の簡体字より日本語の漢字に似ているので、おおよそ読めるかと思います。
先日の香港を襲った大雨とそれに伴う内水氾濫に見られるよう、雨の被害も看過できない災害をもたらすようになってきました。
マカオ気象庁 各種警告のページ
これらマカオ気象局のホームページから天候の動向をチェックし、安全な旅行にお役立てください。