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エジンバラから東側、北海に面する古い城下町ダンバー(Dunbar)に「ダンバーゴルフクラブ(Dunbar Golf Club)はあります。
17世紀初めにはすでにこの地域でゴルフが楽しまれていましたが、実際にダンバーゴルフクラブとして設立されたのは1856年になってからのことです。当時は15ホールのゴルフコースとして始まり、後に18ホールのコースへと延長されました。
1894年にセントアンドリュース(St Andrews)出身のゴルフコースデザイナーであるオールド・トム・モリス(Old Tom Morris)がコースの再構築をし、大昔、鹿の放牧がされていた土地を使って20世紀には新しく4つのホールがつくられました。
1923年には新しいバンカーがコースに組み込まれることになりました。このコースでは現在合計61個ものバンカーがあり、このコースでのゴルフを更に難しいものにしています。
今回はこの興味深くて美しい、スコットランドの典型的リンクスコースであるダンバーゴルフクラブに行ってきましたので、皆さんに紹介していきたいと思います。
エジンバラから車でおよそ1時間。北海に面した海岸沿いにあるダンバーという城下町にこのゴルフコースはあります。海岸沿いの典型的なリンクスコースで、どのホールからも海が見えるだけでなく、古い石塀、ボートハウス、古い石造りの建物跡を利用してつくられたトイレなど、あちこちにその歴史が感じられます。
ダンバーの町を抜け、海に向かって細い道をそろそろ進むと、突き当たりにこのゴルフクラブがあります。目の前は一面海です。
駐車場の後ろ側(海側)にクラブハウス、そして左側にプロショップと練習用グリーン、ファーストティーがあります。
このコースが興味深いのは、石塀に囲まれていることです。この石塀は、大昔に鹿の放牧をしていたエリアだそうで、最初の3ホールと最終18番ホールは塀の内側、それ以外のホールは塀の外側(海岸線)にあります。
私たちが行った日は天気がよく、風もほとんどない、スコットランドでは珍しいほどの穏やかなゴルフ日和でした。
海岸線に沿って細長くつくられたコースは合計6500ヤードあり、上り下りも多く、「距離が長いコース」という印象で、ホールアウトする頃にはへとへとでしたね。
9ホールでは右手に大きな工場と原子力発電所が見えるのが残念なところですが、こればかりは仕方がないことです。それでも海側の景色は素晴らしく、特に14番ホールから見えるバスロック(Bass Rock)ーバスロックというのは、フォース湾の外側にある火山プラグで、その台形の形と大きさで存在感を放っています。ーは大変迫力があります。
その他にもオレンジ色の瓦屋根が印象的なボートハウスや屋根が朽ち落ちた古い石造りの建物を利用してつくられたトイレなど、石を積み上げて造られた石塀と共に、興味深いポイントになっていました。
リンクスコースで特徴的なのが丸くて深いポットバンカーです。一見バンカーがあるようには見えない「シークレットバンカー」として造られているものも多く、合計61個のバンカーが難易度をぐっと引き上げていました。
コースの状態は非常に良く、グリーンのコンディションも最高。プロショップのクラブプロも、スターターとコースレンジャーもとても親切でした。
クラブハウスはこじんまりしていてレトロな雰囲気です。とんがり屋根と大きなクラブロゴが’印象的でした。スタッフは親切でロッカールームも清潔です。
バーは海に面して大きな窓があり、明るくてアットホームな雰囲気です。地ビールの種類も充実していました。
私はお勧めのクラブハウスサンドイッチを注文しました。チキン、ベーコン、トマト、サラダが軽く焼いたトーストにぎっしりはさんであり、食べ応えがあり、とても美味しかったです。
今回はエジンバラから車でおよそ1時間。東海岸沿いにあるダンバーゴルフクラブを紹介しました。
この辺りの海岸線は多くの有名ゴルフコースが隣り合わせにあり、「スコットランドのゴルフコースト(Scotland Golf Coast-East Lothian-)」と呼ばれています。
中でもこのダンバーゴルフクラブは、歴史ある城下町、ダンバー城、美しいビーチとハーバーがすぐ近くにあり、ゴルフと共に観光も楽しめます。
エジンバラからもアクセスがいいので、一日かけて小旅行がてらこの美しい町ダンバーに足を延ばしてみてはいかかでしょうか。