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【コロンビア】のバレンタインデーは9月?「愛と友情の日」

ロンドノ宮内 紗恵

ロンドノ宮内 紗恵

コロンビア特派員

更新日
2023年9月18日
公開日
2023年9月18日
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¡Hola! コロンビア特派員のSaeです。

9月といえば、学校で運動会があるとか、いろいろな果物が美味しくなってくるとか、
日本ではイベントが多くなってくる時期ではないでしょうか。
ここコロンビアでは、
「9月だ!バレンタインデーだ!」
と言って盛り上がります。

「え?9月にバレンタイン?」

と思いますよね。

多くの国では、バレンタインデーは2月14日ですが、
ここコロンビアでは、実はこの9月に”バレンタインデー”を祝うのです。
"バレンタインデー"としたのは、ここでは「バレンタイン」という言葉をほとんど使わないから。
スペイン語でもSan Valentin(サン・バレンティン)と言うことはありますが、
コロンビアのバレンタインデーには、別の名前があり、その祝い方も少し違います。

歴史が関わってくるので、なぜ9月なのかはここでは省きますが、
「コロンビアのバレンタインデー」が一体どんなものなのか、
今日はそれをご紹介します。

近所の雑貨屋さんのショーウィンドウ。かわいいギフト推しです。

「愛と友情の日」を祝う、コロンビア

コロンビアのバレンタインデーは、9月の第3土曜日。
名前を"amor y amistad(アモール・イ・アミスタッド)"と言い、
直訳すると「愛と友情」という意味になります。
つまり、コロンビアのバレンタインデーは、
恋人や夫婦間、思いを馳せるあの人へ、だけではなく、
友達や家族、職場の同僚などでも贈り物をし合う日なのです。

日本のバレンタインデーのように、
「女性が男性にチョコレートを贈る」などと
贈り物の内容には特に決まりはありませんし、
ジェンダーも関係ありません。
この日の前後には、スーパーなどで可愛いギフトセットが並んだり、
いろいろなところで花束を売っていたりします。

「秘密の友人」と、「秘密のプレゼント」

コロンビアの「愛と友情の日」の文化でとてもおもしろいのが、
"amigo secreto"の遊びです。
実際に私の勤め先でもやっているので、紹介します。

まず、くじ引きなどでそれぞれの"amigo secreto(アミーゴ・セクレート)"を一人決めます。
amigo secretoとは、直訳で「秘密の友人」ということなのですが、
自分のamigo secretoが誰なのかは、誰にも伝えてはいけません。
secreto=秘密ですからね。

たいてい、amor y amistadの日の前後ですが、
3日間から5日間ほど、毎日その人に小さなプレゼントを贈ります。
このプレゼントは、La endulzada(ラ・エンドゥルサーダ)と言い、
意味は、「甘くなったもの・甘くされたもの」といったところでしょうか。
その相手や周りにバレないように、チョコレートやキャンディ、クッキーなどの
小さなお菓子を相手の机の上などにこっそりと置いておきます。
私の職場ではオフィスが小さく、「誰にも見つからないように」とするのが難しいこともあって、
あるスペースに小さな箱が用意されます。
そこに、「xxxさんへ」と書いておいたお菓子のギフトを入れておき、
同時に自分宛てのお菓子もその箱の中から探します。
もちろんこの時点では、自分に誰がお菓子をくれているのかはわかりません。

そしてamor y amistad当日。
ここでは、もう少し大きなプレゼントを、amigo secretoに用意します。
おおよその金額が決められているので、その範囲内で、
自分の「秘密の友だち」にプレゼントを選んでおくのです。

その最後のプレゼントを渡して、自分のamigo secretoが誰だったのかが
初めてわかるという仕組み。
ルールはシンプルですが、意外とワクワクしておもしろいですよ。

ちなみに私の職場では、
自分の秘密の友だちが、どんなものが好きなのかがわからないこともありますので、
自分の好きなもの・苦手なもの
今欲しいと思っているもの
などをリストにして共有しています。

私は今回、
・カカオ70-80%程度のダークチョコレート
・スキンケア用のナチュラルオイル
・自然素材の身体用せっけん
をリクエスト。

来週始めからLa Endulzadaが始まり、
土曜日に最後のプレゼントを贈り合います。

果たして、誰が、私に何を贈ってくれるのでしょうか、
ワクワクしています。

それでは。
¡Chao!

近所のスーパー。お菓子の詰め合わせなどです。
ほしいものリスト。「新しい国籍」と書いている人もいて…???
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