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ダンヒル・リンクス選手権(正式名;Alfred Dunhill Links Championship)は、毎年10月にスコットランドで行われる、ヨーロピアンツアー公認のプロアマ大会です。
スコットランドを代表する3つのリンクスコースであるアンガス地方のカーヌースティーゴルフリンクス(Carnoustie Golf Links)、ファイフ地方のキングスバーンズゴルフリンクス(Kingsbarns Golf Links)、そしてゴルフの聖地セントアンドリュース(St Andrews)のオールドコース(Old Course)を会場にして、プロアマのペア、そしてプロの個人選手権の両方を同時進行で行う、大変興味深いイベントです。
2023年は10月5日から8日まで。最初の3日間は168組のプロアマチームとプロ個人戦が同時に、それぞれの会場を順番にプレイして「予選」が行われます。最終日はセントアンドリュースのオールドコースで、予選トップ60位のプロ個人戦と予選トップ20位のチーム戦がこれまた同時に行われます。
この大会には、世界の第一線で活躍する、有名プロゴルファーを筆頭に、アマチュア選手権のトップクラスゴルファー、女性ゴルファーもプレイします。
アマチュアとしては、ゴルフ好きで知られるビル・マリー(Bill Murray)などのハリウッドスター、プレミアリーグのサッカー選手、有名クリケット選手や野球選手なども参加して、世界で活躍するトッププロゴルファーたちとチームを組み、プロアムとして共にプレーするんです。
通常の個人戦ではなかなか見られない、チーム戦として戦うゴルファーたちの姿や態度を垣間見ることができたり、逆に映画スターやスポーツ選手として活躍する有名人たちのゴルフを通した一面が見えることもあり、それがこのイベントの注目ポイントでもあります。
普通の大会では1つのゴルフコースで4日間プレーし順位を競っていきますが、このダンヒル・リンクスでは3つの違うゴルフコースを3日間かけて順番にプレーしていきます。しかも会場となっているのは、スコットランドを代表する3つの有名リンクスコースです。
どれも海岸線沿いのリンクスコースですが、それぞれのコースに特徴があり、加えて変わりやすいスコットランドの海岸線の天気や強風とも相まって、この予選3日間は大変見ごたえがあります。
予選3日間(2023年は10月5日、6日、7日)は、見学は無料です。会場を訪れ、有名プレーヤーたちを近くで観ることができます。ただし最終日のオールドコースは有料となっています。事前にチケット予約が必要です。
このイベントでは試合がプロアムのチーム戦と共に、プロゴルファーの個人戦としても同時に進行していきます。
普段は個人戦として自分のゴルフのみに集中して戦っているトッププロたちが、この大会中はチーム戦のパートナーになった人のゴルフに影響したりされたりする、人間らしい心の揺れ動きなどを垣間見ることができるのも興味深いところです。
アマチュアゴルファーたちが参加するので、チームとしてのハンディキャップの計算や、女性ゴルファーの飛距離のことなど、なかなか細かいルールまで完全に把握することは難しいのですが、他には類を見ないイベント形態になっています。
今回はスコットランドで毎年10月に行われる人気のゴルフイベント「ダンヒル・リンクスゴルフ選手権」について紹介してきました。日本人選手としては2023年は比嘉選手と岩崎選手が出場されるようです。
この非常に興味深いゴルフイベントを楽しむと共に、日本人選手にも是非がんばってほしいですね。