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¡Hola! コロンビア特派員のSaeです。
11月1日より、コロンビア国内において、
「Impuesto saludable =健康税」が始まりました。
今回始まったものには大きく分けて2種類あり、
・超加工食品
・砂糖を含む飲料
へ、消費税などとは別に、10%の税金がかかります。
来年2024年には15%、そして2025年には20%へ上がる予定です。
10%上がるって、結構大きいですよね。
「健康税」という名のもと、
国民がこのような食品を避け、「健康」になるようにと定められたものだと思いますが
果たしてどう影響するでしょうか。
ただ、私の印象では、
コロンビアには日本ほど超加工食品はないように感じます。
もちろん、ポテトチップスやクッキーなどのお菓子類は人気ですし
写真のようなソーセージや冷凍の食品もあります。
ただ、いわゆるコンビニ弁当などもありませんし、
インスタントラーメンなどもさほどメジャーではありません。
冷凍食品はありますが、日本ほど種類もなく、
フライドポテトなど、自宅で油で揚げるタイプのものが多いです。
一方で、コーラなどの清涼飲料水はよく飲みます。
例えばパーティーなどのお酒を飲むシーンでは
日本ではウーロン茶などの「お茶」という選択肢がありますが、
コロンビアにはそれはありません。
お酒を飲まない私のような人は、そういう場では基本的に
gaseosa(ガセオサ)と呼ばれる清涼飲料水か、
ミネラルウォーターという選択肢になるため、
どうしても砂糖の入った飲料を飲む機会は、日本より多くなりがちです。
また、「外国のお菓子は、歯が溶けそうなほど甘い」なんて言いますが、
コロンビアのお菓子も全体的に甘いものが多いですし、
フルーツジュースを作るときも砂糖を入れるのが一般的。
また、個人店など小さなお店やパン屋で
コーヒーやハーブティーを注文すると
最初から砂糖が入っていることもあります。
そのため、コロンビア人の砂糖の消費はかなり多いのでは、と思います。
(2021年の、国際砂糖機関のデータによると、
砂糖の消費は世界平均が年間一人あたり21.4kgのところ、
コロンビアは33.2kg、日本は15.6kgだそうです)
コロンビアの値段表示は、基本的に税込み価格。
モノの種類によって税率が違うのですが、
買う前に本体がいくらで税金がいくらか、というのは
よっぽど詳しいか、気をつけてみている人でないとわかりません。
ですので、この「超加工食品」の定義も難しいため、
どれが対象なのかは結構わかりにくいですね。
そこである程度の指標になるのが、
この写真、各商品の右上にある、黒と白のマーク。
これは、数年前に導入された制度で、
砂糖や甘味料を多く使っている
塩分が多い
脂肪分が多い
などの食品に表示を義務づけしているんです。
この「健康税」の前段階として、
国民に、健康な食品とそうでないものとへの
意識を高めるために導入したものと思われます。
確かに、スーパーなどで商品を見渡すと、
結構このマークだらけ。
それが購入する、しないへどれだけ繋がっているのかわかりませんが
こんなにたくさんあるんだな、という意識付けにはなっているのかと思います。
このような「健康税」導入に伴い、
見直されているのは果物です。
実は、コロンビアはフルーツ天国。
日本では見たことがないような、本当にいろいろなフルーツが
安く売られています。
また、野菜もとても安いです。
いつものおやつを、ポテトチップスから、アボカドやパパイヤに変える…
そんな家庭が、これから増えてくるかもしれません。
それでは。
¡Chao!